アイマックスシアターブルーオアシスII
以心伝心。
ダリ展会場を後にすると、いきなり大きなポスターが目に飛び込んできた。
しかもダイビングインストラクターの資格を持つ私を
釣り上げるためにあるような、ビジュアル。
ウミガメ、深海。勝手にポスターに吸い込まれていく。
「これもいいね」とつぶやくと、
「はいこれ」と妻にチケットを渡された。
「ダリ展とセットで買うと割引だったから買っておいたの」
「あと20分で始まるから」
夫婦という関係を 10年以上続けていると、妙にツボをおさえられてしまう。
それがここちよかったり、ときには、ちょっと面倒だったりするけど、まあ、
こんなもんかと、気にもせず毎日を過ごしている。
「でも海がテーマのアイマックスシアターというだけで、僕が観たくなると思った?」
「これね、ハワイのコナ沖で撮影されてるのよ。それにメキシコ湾の珊瑚とか。」
「えっ」
私にとってハワイの海は、「虎の穴」のようなもの。
インストラクターになるまでの、大変な思い出が詰まっている。
「虎の穴」とは、タイガーマスクの主人公、伊達直人がプロレスラーとして
養成された、厳しい訓練所です。
ちょっとした空き時間に、何の考えもなく始めたダイビング。
ただ安全に潜るためのスキルを身につけようと講習を重ねていったら
プロフェッショナルコースまで進んでしまった。
その全てのレッスンがハワイの海だった。
そしてひとつ新しい認定を受けるたびに、カリブ海、メキシコ湾へと
ファンダイブに出かけた。
後方座席、センターブロックに座席を確保した。
アイマックスシアターは巨大な3Dスクリーンのため、後方が見やすい。
何度も潜った同じハワイの海と同じ感動。しかし魚の動き、鮮やかな色は
断然アイマックスシアターの勝ち。水中では、水深が深くなるにつれ、
色がなくなっていく。しかし、スクリーンでは、見事な色調が再現されている。
戦闘機のように泳ぎ回る魚、サンゴの産卵シーンなど、
実際水中ではなかなかお目にかかれない貴重な影像が次々と登場する。
色、音、動き、すべての要素がひとつに集約され
ぐいぐいと引き込まれていく40分。
海を舞台としたドキュメンタリーは数多く観てきましたが、
「ブルーオアシス2」は間違いなく、上位入りの3D映画です。
[監]ハワード・ホール
[総]グレアム・ファーガソン
[製]トニ・マイヤーズ
[音]ダニー・エルフマン [上映時間] 40分
▼サントリーミュージアム[天保山] アイマックスシアター
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/theater/index.html
入場料 一般料金「ブルーオアシスII 3D」
大人 1,000円
シニア(60歳以上) 700円
高・大学生 700円
小・中学生 500円
※身体障害者手帳、療育手帳をお持ちの方ご本人と
同伴の介助者1名様は、5割引となります。
ギャラリー、シアターとも入場無料です。
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