★旅の流儀。観音寺 司のビバ!イタリア! 2
旅には、人それぞれの流儀(スタイル)がある。
「自分はどう楽しみたいか」をはっきり持てば、どんなスタイルでも旅を満喫することができる!
ご紹介するのは、ゼロから全てを自分で手配して組み立てる旅。そして予算はツアー並、ゴージャス感は「セレブ風」の雰囲気を味わいたいという、よくばりプラン。
そんな現実離れした夢を実現させるには、何をしたらいのか、筆者の体験をご紹介していきます。旅のお供は、楽園を求めて世界中を旅するパーペチュアルトラベラー「観音寺 司」です。どうぞ、よろしく。
訪問した都市:ローマ、ナポリとポンペイ、オルヴィエート、ピサ、フィレンツェ、ベネチア、ミラノ。
主な見学地:バチカン美術館のシスティーナ礼拝堂、ポンペイ遺跡、ウフィッツ美術館、サンマルコ広場、最後の晩餐。
期間:10日間
ツアーのような盛りだくさんな内容。初めての国でガイドなし。ナビゲーションは現地購入イタリア語の地図のみ。
鉄道の旅、レンタカーの旅。
列車の旅のイメージ:トレンイタリアパスで、イタリア縦断。「世界の車窓から」のような、のどかなイタリアの丘陵地帯をながめながら移動する、優雅な旅。しかし現実はそう甘くない。鉄道遅延、ストライキの国イタリア。旅がずれ込めば、計画はだいなし。せっかくの家族旅行は、スケジュール優先したい。
レンタカーの旅のイメージ:時刻表に左右されずに、気に入った場所に長く滞在できて、そうではないところはスルーできるのは、レンタカーしかない。運転は好きだし、アウトストラーダと呼ばれる高速道路網が整備されているので、走りやすい。想定外の大渋滞では手も足も出ないことは覚悟しておく。
あなたは、ホテルに何を求めますか。
どのタイミングで予約すれば、確実に希望するホテルをお得に押さえられるか、調べる時間が多いほど得られる情報の精度も高まる。
まずは情報収集。エリアの選定、クラスとタイプの抽出。ガイドブックを読みあさり、ネット掲示板、旅のホームページなどをこまめにチェック。イタリアへ行った個人旅行者は、どんな宿にいくらくらいで宿泊しているのか納得できるまで情報をあつめるのがいい。この作業で脳内イタリア旅行が始まる。旅人が歩いたルートを想像しながら自分でも歩いてみる。プランニングの中でも一番楽しい時間だ。
次に高級ツアーのパンフレットや格安ツアーのパンフレットを集めて、ツアーはどんなホテルを使っているのか調べる。
団体が利用するホテル名がわかったらネットで検索、ツアー料金で泊まる宿の実態を把握。団体利用のホテルを一般料金で利用するほどバカらしいことはないので、特別なレートが出ていない限りツアーが使うホテルは避けたい。特別レートが適用されれば、検討すればよい。
次第に「ツアーより雰囲気がよくてコストパフォーマンスに優れた宿」のイメージが固まり、イメージにあったホテルを探すことができるようになる。
ネットで予約できるホテルの8月料金をリストアップ。
イタリアの8月は閑散期のカテゴリーが多く、1年の中で一番安いレートがでていることが多い。さらに、プロモーションで割り引きしているものも見つかる。
最初にイメージしたホテルの条件。
■ローマ:フットワークの良さでテルミニ駅徒歩圏内。レンタカー会社が集まるテルミニ駅に近い宿。ヴァチカン美術館へタクシーで向かうのに、遠くない場所。
■ナポリ:駐車場無料。街の中心地。
または、オルヴィエート。
ローマ〜ポンペイ〜オルヴィエートと、この日の走行距離が600Km近くになるのでオルヴィエートは、高速道路のICから近いところでチョイス。
ちなみになぜオルヴィエートに宿泊するか。有名な中世の城塞都市だから・・・ではなく、4日目にピサ〜フィレンッエへ行くため、できるだけ移動距離を稼いでおきたいから。
■フィレンツェ:アルノ川沿い。または部屋からドゥオーモが見える部屋。駐車場付き。旧市街地で駐車場付きホテルを探すのは、そう楽なことではない。
■ベネチア:当初、運河沿いかサンマルコ広場が見えるホテルを探していた。
ベネチアらしさを堪能できるなら高いホテルでも良いが、無駄に高いだけなのは、避けたい。コンコルディアほか、いくつか予約を入れてとれたところで再度絞り込むことにした。
■ミラノ:主な目的は最後の晩餐見学。ただその近くで決めてになるホテルがなかったため、地下鉄1本で行けるところ、夏のオフシーズンの割引率が高いところを探した。もちろん駐車場付き。
▼appleworld
http://appleworld.com/
▼Italyhotel.jp
http://www.italyhotel.jp/
▼venere.com
http://www.venere.com/
から、検索。
JCBトラベルなど、クレジットカード会社のトラベルデスクが打ち出す特別レートもチェックした。
高級ホテルがいいレートで出ていることがある。このときは
ローマ
5つ星ホテル『アルドロバンディ・パレス』ツイン380,00〜450,00
5ツ星ホテル『カヴァリエ−リ・ヒルトン』デラックスダブル 665ユーロ → 255ユーロ
の提示。かなり心が動く。
フィレンッエ
『ヴィラ・コーラ』がシーズンにより200ユーロくらいで泊まれることがあることが判明。
ミラノ
『Una Hotel Century』 (ウナ センチュリー)エグゼクティブルーム100ユーロ
ウナ センチュリーは、中級ツアーでノーマルルームが利用されることが多い。エグゼクティブルームは、普段は460ユーロ。驚異の100ユーロ。これを見つけたときは軽く小躍りした。
→次回は美術館の予約。そしていよいよ出発。
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