★旅の流儀。観音寺 司のビバ!イタリア! 4
旅には、人それぞれの流儀(スタイル)がある。
「自分はどう楽しみたいか」をはっきり持てば、どんなスタイルでも旅を満喫することができる!
ご紹介するのは、ゼロから自分で手配することで、予算はツアー並、ゴージャス感は「セレブ風」の雰囲気を味わう、賢いツーリストプラン。
そんな夢のようなプランを実現させるには何をしたらいのか、筆者の体験をご紹介していきます。旅のお供は、楽園を求めて世界中を旅するパーペチュアルトラベラー「観音寺 司」です。どうぞ、よろしく。
2日目「ヴァチカン美術館」。
8時45分開館だが、8時には長い列ができているという情報。(2005年情報)
7時だと誰もいなかったという情報があり7時30分を目指して準備。
しかし6時30分には準備完了。ちょっと早いので部屋でゆっくりしていたら7時30分になっていた。
テルミニ駅へ急ぐ。といっても駅まで徒歩2分。
噂どおり駅で変なオヤジに声をかけられ後をついてこられたが、無視して急ぎ足でその場を離れる。
タクシー乗り場で客待ちのタクシーに乗る。
ちょっと怖そうなオヤジに「み ぽるて あ むぜお う゛ぁちかーの」
理解してくれたらしく、走り出す。ところが、タクシーメーターが見あたらない!
これはもしかせて、白タク?
あわてて「Do you have mater?」と聞くと
バックミラーの上を指さした。メーターは頭上にあった。
10分ほどでヴァチカン美術館入り口へ到着。
メーター表示で8.4ユーロ。
10ユーロ渡して列最後尾を目指す。
行列がみるみる伸びている。なんとか入口の城壁から一つ目の角手前に並ぶことが出来た。
8時00分。情報通りにひとが押し寄せてくる。瞬く間に列が伸びていく。
8時30分過ぎ。列が動き始め、3分程でチケット売り場まで到着。支払いは現金のみ。子供料金もなし。購入して更に進む。
見学コースは目的にあわせてたくさんあるので、他の人についていくと予想外の結果になる。自分のコースを組み立てることがポイント。ピーニャの中庭が分岐点だ。
団体は、中庭で全体の説明を聞いている。
日本人個人客は、地図も見ずに黙々と急ぎ足でシスティーナ礼拝堂へ向かっている。
コースを頭にたたき込んでいる。ある意味優れた民族だ。
またはツアーなどで、攻略法をおしえてくれるのだろうか?
自分たちはノープランだったので、「地球の歩き方推奨コース」で、エジプト博物館から進む。
早いスタートだったため、どの部屋も入場待ちはなかった。
システィーナ礼拝堂は入口の階段で混雑していたが、1~2分で中に入ることができた。
入場待ちの情報は、さらに込み合う時間のことだったようだ。
システィーナ礼拝堂から、人の流れに沿って進んでいくと、美術館側の出口ではなくサンピエトロ広場へ出てしまった。(やはりここでは人の後をついて行ってはいけない)
出たついでにサンピエトロ寺院を見学。クーポラに上がる列に並んでみるものが、あまりの人の多さにリタイア。寺院内部見学に変更。
実はこのときヴァチカン美術館のオーディオツアー機器を持ったままだった。
返しに行くのに城壁を回って行くと、とても遠回りになる。さっきの美術館出口に戻り、ミケランジエロデザインの制服を着た守衛に事情を話したら、逆行して「システィーナ礼拝堂を右に進む」と親切に道順を教えてくれた。本当は逆行できないところ特別に通してもらう。
本日の目的ほぼ達成でき、気持ちに余裕がでてきた。美術館のテラスで、ピザ&ビールのランチタイム。3人で15ユーロ程度。かなりリーズナブルな昼食。
お決まりのコース、スペイン階段→トレビの泉→パンテオンまでを徒歩で移動。
ガイドブックにはスペイン階段は犯罪の巣窟のように書かれていたが、警察官がしっかり見張っているせいか、物売り、スリらしき集団など、
全く見かけず、観光客ものんびり階段に座りくつろいでいた。このエリアには警官の姿がやたらと目立っていた。
パンテオンからコロセオに向かうため82番のバスに乗車すると、すぐにコロセオが見えてきた。バスの直線ルートの近さに驚く。
コロセオもチケット売り場は混雑。(約15分)手前と奥に同じ売り場があるが奥の売り場に誰も行こうとしないので混雑していた。
(ミニ情報)入場券を買うなら奥の窓口がすいている。
時刻は3時30分。ローマ観光は、階段、坂道、でこぼこ道の連続で、足腰がつらいうえに直射日光で疲労感倍増。
予定ではフォロ・ロマーノ、真実の口までいくつもりが、ここで息切れ。宿に戻ることにする。地下鉄で、コロセオからテルミニまで3駅。
ヘロヘロで、食事に出ることも面倒なので、帰路沿いにあるテイクアウトのピザを購入。
昨夜買って冷やしておいたビールで乾杯。さすがイタリア。小さなピッツエリアの1ピース2ユーロ程度のピザが感動するほどおいしい。チーズや具材の味が日本のそれとは全く違う。
11時頃には、眠りにつくほどハードな1日だった。
明日からいよいよレンタカーの旅が始まる。
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