「安藤忠雄ファンの夫と仲間由紀恵ファンの妻の意見が一致」
司馬遼太郎記念館
http://www.shibazaidan.or.jp/
「功名が辻 (NHK大河ドラマ)」を観ていたわたしに、
「司馬遼太郎が生きていてこれを観たらどうおもうのかね」と歴史小説マニアの夫がいう。
「司馬遼太郎とどんな関係があるの?」と、仲間由紀恵が好きなだけで観ている私が聞く。
「功名が辻の原作者だよ」
「作者って大石静じゃないの?」
「それは脚本家。原作は1965年に文藝春秋新社から出てるんだ。」
「私が生まれる前に、?」
「司馬遼太郎が大阪の人って知ってるよね」
「知らな〜い」
「司馬遼太郎の本は読んだことある?」
「わからな〜い」
「じゃあ、今週土曜日は、司馬遼太郎記念館で、説明してあげる」
夫は、歴史物の話をするときが、すこぶる機嫌がいい。特に予定もなかったし、ついていくことにしました。
近鉄奈良線 八戸ノ里 (やえのさと)の住宅街にある司馬遼太郎記念館。氏が生活していた場所に建設されていました。
散策道を歩きながら記念館へ向かう庭では、生前のままに保存された書斎を窓越しに見ることができます。
夫が誘いたがる理由が、もうひとつありました。この記念館、設計が安藤忠雄なんです。特長のあるコンクリートの打ちっ放し、一目でわかりました。我が家には安藤先生の作品集がずらり。雑誌ブルータスが企画した「安藤忠雄があなたの家を建ててくれます。BRUTUS 2000.11.01」なんか、どれだけ熱心に応募していたことか。審査でもれてしまいましたけど。おかげで、わたしも、安藤建築にはちょっとだけ、詳しくなってしまいました。
記念館は、吹き抜けの高さ11メートルの壁面に2万余冊の書籍がびっしりと収納されています。
「この書籍棚の上をみてごらん」
「なぁに?」
「天井のコンクリートに染みがあるだろう。あれ何かに似ていない?」
「なにに?」
「竜馬の顔」
「ひぇ。似てる〜っ」
コンクリートの乾燥過程で生じたものらしい。でも、後頭部に流れるような髪形の輪郭や額の陰影が、竜馬の肖像写真よく似ている。ちょっと怖いような、ありがたいような。
ひとおとり見学して、1Fロビーのガラス越しに庭がみえるカフェコーナーへ。庭の木立を眺めながらゆっくりとした時間が過ごせます。本当は、主人の司馬遼太郎講座を聴かされていたので、あまりゆっくりではなかったけど。そして、とりあえずこれくらい読んでおいた方がいいと「竜馬がゆく」をプレゼントされてしまいました。秋の夜長は読書にふけるわけですね。まだ、夏に買った「嫌われ松子の一生」も読み終えていないのに。
司馬遼太郎記念館インフォメーション
設計者:安藤忠雄
竣工年:2001年
構造:RC造
延床面積:997.05㎡
開館期間:通年
営業時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休業日:月曜
祝日の場合は翌日休、資料整理のための休館日あり(9月1日〜10日)
入場料:大人・大学生=500円/高校・中学生=300円/小学生=200円 /
20名以上団体割引あり
カード:不可
住所:大阪府東大阪市下小阪3-11-18
交通:近鉄奈良線八戸ノ里駅から徒歩8分
駐車場:無料 5台
お問い合わせ:06-6726-3860
公式サイト:http://www.shibazaidan.or.jp/
幽霊の話、テレビで見ました。確認しにいこうかと思います。
投稿情報: 竜馬 | 2006年10 月30日 (月) 23:32