★柏木敬太の新スローな旅シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。
地上最後の楽園は、今日も微笑んでくれるかな。
「知れば知るほど、底なしに吸い込まれていくバリ島。奥深さの正体はいったい何なのだろう」と、興味を抱きロングステイ。夢をそのまま受け入れてくれる、魔法の島は、今日も旅行者の欲望を飲み込んでいく」
バリ島での楽しみのひとつに、ショッピングがある。しかしハワイやイタリアでブランドものを探すショッピングとは違う、リゾートウエアや現地ブランドのドレスを格安で手に入れる、ローカルショッピングが狙い目。安いものは、日本のアジアンエスニックの店で3000円程度で売られている服と同じようなものが、どこにもある土産屋で500円程度から見つかるし、マタハリデパートの婦人服売り場には、高級路線のドレスが、2000円〜3000円で並んでいる。バリ初心者は、安さに目と心を奪われ、かたっぱしから買う傾向にあるが、日本へ戻って冷静にその戦利品を見て、「なかなかいいじゃないい」と評価できるものもあれば、日本ではあり得ない粗悪品だったりすることも。
★悲しい出来事1:日焼け。日差しが強いバリの直射日光を日々あたっている道路沿いのギフトショップ前にディスプレイされていたリゾートドレス。なかなか渋い色合いで落ち着いいなと購入したら、随所に日焼けして色あせした箇所が・・・。渋い色合いではなく、変色していただけだった。8万ルピア。
★悲しい出来事2:一度洗濯すると子供用に変身していた。昭和40年代前半までは日本にもそんな服が売られていたが、現代ではありえない。洗濯して干していると、サイズがひとまわりどころか、ふたまわりも、小さくなっていた。ゆったり感覚のシャツが、ピチピチシャツに大変身。7万ルピア。
悲しい出来事3:デンパサール、ジャランガシャマダ通りと言えばインド人が経営する布地屋が並んでいることで有名な通り。ここで黄色い布をメーター売りで15メートル購入。帰国して開いてみると布のあちこちにひっかきキズが・・・。その場で確認しなかった私がイケナイのね。1メートル2万ルピア。15メートルを全部くまなくチエックして買わなきゃ行けないなんて、ん〜タイヘン。
★悲しい出来事4:この出来事が女性にとっては一番問題だと思う。友人が買った小さな象柄のリゾートドレス。涼しそうな生地で暑い日本にはぴったり。色柄ともにステキで、渋谷あたりのお買い物にも行けるほどのクオリティ。お土産用にも3枚購入していた。
ある日、庭の植物に水をまき、蛇口をしめようとしゃがみ込み、立ち上がった瞬間、なんと片側のストラップが「ぷちっ」と切れて、片乳ぽろり。自宅の庭だからと安心してノーブラだった。回りを見渡し誰も見ていなかったことを確認して一安心したものの、これが街中だったらと思うと、冷や汗タラリ。まだ、誰にもあげていなくて、本当によかったぁ。と友人。8万ルピア。
★★買ってよかったもの1
マタハリデパート婦人服売り場。20万ルピアほどで売られているリゾートドレス。東京人にとっての伊勢丹みたいなステータスで、バリの高級服が数たくさんならんでいる。よく探せばいいデザインの服がみつかる。ただし全般的に細身につくられている。素材、縫製ともにしっかりとしている。毎年夏の定番お出かけアイテムのひとつとして、マイワードローブとして君臨している。
★★買ってよかったもの2
サヌール、スーパーハルディスの紳士服売り場。いわゆる観光客用のトロピカルなシャツではなく、ローカル紳士御用達のような店。購入したのは麻素材のマオカラーシャツ。麻だと何回か洗濯するとどうしてもヨレッとなってしまうが、このシャツは何度洗濯しても、アイロンさえ当てれば、新品の風合いが戻る不思議なシャツ。20万ルピア。
冷静に考えてみると、10万ルピア以下で購入したものは、価格相応かそれ以下。20万ルピア以上で購入したものは、日本では数倍の価値がある。
狙い目は、ローカルのオシャレさんが行く店、ローカルのリッチ層御用達の店。日本人の感覚からは安くても、品質がしっかりした服が手に入る。リッチ層は日本や欧米の最新ファッションにも詳しい。そんな人達が気に入って買う服は、日本で着てもいい感じの服なのだ。
しかし、ローカルショップで世界的に有名なブランドの品はできれば避けたほうが賢明だ。インドネシアでは本物だが世界的には偽物とされるインドネシア国内だけに与えられたライセンスで生産したものや、完全な偽物が出回っている。安からといって、偽ブランドを着るほど恥ずかしいことはない。同じ値段を出すなら、バリローカルの素敵な服をさがそう。せっかくバリに来ているのだから。
そして、既製服のショッピングに慣れたら、次はオーダーに挑戦してみましょう。その話は、また次の機会に。
素敵なお洋服が信じられない値段でうられているので、びっくり。バリはお買い物天国です。こんどは陶器もとりあげてください。
投稿情報: ばりすた | 2006年10 月30日 (月) 23:35