「秋になると聴きたくなる曲はなんですか」
「秋を歌った曲じゃなくてもOKです」
という質問を編集部に投げかけてみたところ、
真っ先に返ってきたのが、40代 A部長。
「山口百恵の【秋桜】」と即答。
すると間髪入れずに
「秋桜なら、さだまさしのほうが秋のさびしさが伝わってくるわ」
と 30代デザイナーが主張。
そこに、年齢不詳総務の Yさんがやってきて
「中森明菜の秋桜もなかなかのものでございます」と力説する。
それなら聞き比べようじゃないかとそれぞれの i-podから秋桜を BOSEのスピーカーにつないでみました。
▼山口百恵 /百恵辞典 - (Disc 2)から
あ〜やっぱり山口百恵だね。当時もよかっかけど、30年近く経った今でも色あせないところがすごい。
▼さだまさし /瑠璃光‐薬師寺ライヴ2001‐ (Disc 1)
さだまさしは、デビュー当時美しい伸びる高音が売りだったけど、のどを酷使したため声がれ、ポリープで思うような高音が出せなくなり、鼻濁音の多用でカバーしていた90年代。
21世紀に入って、オペラ調の発声を身に付け伸びのある高音を取り戻したけど、そのちょっと前くらいの声だな。
迷いと伸びきれない高音との葛藤がよけいに哀愁を誘う このLIVE版がおすすめ。
▼声がれする前と思われる時代のさだまさしが YOU TUBEにあったよ。
と30代プログラマー。
→http://www.youtube.com/watch?v=hslKwT7yzIo
▼中森明菜/ZERO album - 歌姫 II
意外にも落ち着いた歌い方だよね。似合ってるね。それにしても声、低いね。
山口百恵も低いと思っていたけど、さらに下を行くね。
そこへ、二十歳のアルバイト女性が
「この曲知ってる。お母さんがカラオケでよく歌いながら泣いてました」
と、いきなりのカウンターパンチで全員、イスから落ちそうになる。
「おかあさんはさておき、君はどの秋桜がいい?」
「中森明菜かな。でもこれ、何の歌なんですか?」
お約束でまたまたイスから落ちる編集部員。
「おかあさんが泣きながら歌ってるのに歌詞の内容知らないの?」
「だって人の歌、興味ないもん」
「一見、家族でカラオケを楽しむ幸せそうな風景の中に、現代の家族像が映し出されてる1シーンだね」
「そんな君が将来母親になって娘を嫁がせる時、何をどう感じるか、楽しみだね」
「そんなのわかんな〜い」「結婚するかもわかんないのに」
「ここに歌詞が書いてあるから一度じっくり読んで欲しいな」と、
オーバーサーティーは口を揃えて言う。
http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/29207/Y032116
話しが違う方向に流れていきそうなところに、
打ち合わせから戻った20代エディターが
「第4回でトリビュート特集をしたとき、徳永英明の【異邦人】を紹介してましたよね。あの曲がよかったので原曲を聴いたら、アレンジが全然違うんですね。」
「異邦人もたくさんの人が歌ってるね」
「久保田早紀」
→http://www.youtube.com/watch?v=cIsCifnFy9Y
「TAK MATSUMOTO featuring ZARD」
→http://www.youtube.com/watch?v=Po65ZuYcPrQ
それに「中森明菜」
「中森明菜も持ち歌みたいにはまってるね」
「 ZARDのロック調がいいですね」
「原曲の久保田早紀もかわいいね」
それぞれにそれぞれの感情移入があって、
ランキングすること自体が野暮だったみたい。
そこに、そっと1枚のメモを差し出すシステム担当
▼思秋期 /岩崎宏美
まずは聴いてください。
→http://www.youtube.com/watch?v=F-Jw1ZX-b50
君の瞳は100万ボルト/アリス /アリスCDベスト
高校2年の時、秋の文化祭で演奏しました。
揺れるまなざし/ 小椋桂/ 俺たちの旅
最近、ときどき美しい日本にふれたくなるときがあります。
川端康成を読み、小椋桂を聴き、秋にはサンマを食します。
【歌詞と試聴サイト】
http://listen.jp/store/artword_1148713_22999.htm
今回は回答者の大半が オーバーサーティで、昭和の香りが漂う懐メロ傾向になってしまいましたが平成で心に残る秋の歌、ヒット曲というのが、意外に少ないようにも感じました。世代を超えて名曲は歌い継がれています。
今度は、「世代を超えて歌い継がれる曲特集」というのもおもしろそうです。
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