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▼イタリア縦断ドライブ1800 Km 。世界一美しい城塞都市、オルヴィエート、そしてピサへ。

★旅の流儀。観音寺 司のビバ!イタリア! 6

旅には、人それぞれの流儀(スタイル)がある。
「自分のスタイル」を見つけて旅の感動倍増計画。


ご紹介するのは、ゼロから自分で手配することで、
予算はツアー並、ゴージャス感は「セレブ風」の雰囲気を味わう、
賢いツーリストプラン。

そんな夢のようなプランを実現させた体験談をご紹介していきます。
旅のお供は、楽園を求めて世界中を旅するパーペチュアルトラベラー
「観音寺 司」です。どうぞ、よろしく。

Orv_pisa

『世界一美しい城塞都市』をめざして。

ナポリからオルヴィエートまで300km。
オルヴィエートからピサへ250km。
さらにピサからフィレンツェへ120km。
合計670Kmを、道を探しながらのドライブ。
カーナビなしでイタリアの道路を走るのは
難易度の高いロールプレイングゲームのようなもの。
次から次に、「困難な課題」が待ち受けている。


2つの観光地を巡り、670Kmを1日で走破するために、
6:00am ホテルを出発する。

朝焼けのナポリを後に A1を北へ。
走行車の流れに追従するようにクルージングしていると気がつかなかったが
スピードメーターは160Kmを指していた。恐るべしイタリアの市民ドライバーたち。

ローマを超え、オルヴィエートICまで約2時間のハイスピードドライブ。

ヨーロッパでは世界で最も美しい町のひとつとして広く知られてる「オルヴィエート」。
かつて教皇の隠れ家として栄えた中世の町並はミラノ、フィレンツェとは全く違う
忘れ去られた奇跡の町と呼びたくなるような、
空想上のイタリアの街並みがあった。

ドゥオーモ下の駐車場に車を停めて、
歩いてドゥオーモをめざす。

A9c93bc4 路地の古い石畳と煉瓦の家。
静まりかえった中世の街に、
足跡だけが響く。
最後の階段を上ると、目の前に、
現れた大聖堂の十字架。
圧倒するような美しさと、
「ほっ」とする心地よさが、
じんわりと体にしみこんでいくのが自覚できる。

昨日の混沌としたナポリのあとだからなおさら、
そう感じたのかもしれない。
それまで、イタリアゴシック建築最高傑作の一つといわれても、
なんの感心もなかったが
大聖堂前の広場の石段に座り、ドゥオーモを見上げると、
「は〜っ」と言葉にならない声が漏れ、
みるみる自分が浄化されていくような感覚に包まれた。


711e7aa1旅の途中で、
休憩をかねて選んだ偶然の場所が、
今回のイタリア旅行で
もっとも印象深い場所の一つになった。
ただ、何をすることもなく、
時間を忘れ、
その美しさにひたっていると、
そのうち、人の数が増え、
団体バスが到着し
普通の美しい観光地へと変わっていった。


オルヴィエートへ行くなら、早朝がいい。






車に戻り、メインストリートの細い道を進む。

オルヴィエートへ来たもうひとつの目的はワインを買うこと。

E973cc83 事前に、オルヴィエートの白なら、
・カルデート『cardeto』
(最高の味とは言えないが一番有名で
手に入りやすく、味が安定している)

・BIGIのオルヴィエート・クラッシコ
(美味しくありません。)

・Podere Vaglie
(ポデーレ・ヴァーリィエ)の赤
オルヴィエート周辺では一番美味しいと思いますが、
初めての人には見つけるのが難しいと思います。

という情報を在住者からもらっていたので、
カルデート『cardeto』を探す。

といっても、
車を止めた最初の店で売っていた。
1本5−7ユーロ。テーブルワインの価格だが、
日本のワインを売り物にするレストランでは、
それなりのプライスがつくだろう。
自らその地へ赴き買い付けた想い出が
ワインの味に深みと余韻を奏でる。

できることなら数泊滞在したいところだが、
次の予定が埋まっている。



中世の城塞都市を後に、 A1を更に北上する。

フィレンツェの分岐点からピサへ向かうには2つのルートがあるが
"Fi-Pi-Li" 道路を選ぶ。
地図上で単純にこっちのほうが近そうだったから。
途中、あのレオナルド・ダ・ヴィンチが生まれた
ヴィンチ村に繋がる道路があったが
往復150Kmはこの日のスケジュールからして、不可能な距離。
行きたいところにすべて行けば1ヶ月の旅になってしまう。

好奇心と欲望をふるいにかけて、
抽出されたわずかな宝石を
つないでいくような旅。

Pisa Centroで"Fi-Pi-Li" 道路を降りる。
のどかな水田をかき分けるように進むと市街地へ。



斜塔がある城壁の外にクルマを停め、中に入る。

7924206c 高い塀に囲まれた
結界の中は、異空間。
テーマパークのような、
明るくにぎやかな遊園地風?

白がまぶしい・・・

ピサの斜塔がある塀の中だけが、
郊外のアウトレットのような
輝きを見せていた。





ランチBOX片手に
ピクニック気分を
楽しめそうな名所なのだが

実際は、ガイドブックの記述と
照らし合わせるだけの場所に、なってしまっている。

大型バスから、はき出された日本人観光客は
斜塔を手のひらに乗せるお約束のポーズで記念撮影してハイ、終了。
お土産を物色して、またバスに吸い込まれていった。


できることなら、
芝生に寝ころんでボーッと
斜塔を眺めていられたら
気持ちいいだろうな。



午前中までいたオルヴィエートの荘厳な町と対極にあるところだった。



"Fi-Pi-Li" 道路をフィレンツェ方面へ向かう。

8f976d83ピサからフィレンツェへは
地図の上では、ほぼ1本道。
(かなりアバウトに言えば)


しかし実際は新市街地から
旧市街地への進入路が
地図でイメージしたものとは違い、
中世の迷宮に入り込んだように
行く手を阻む。



更に旧市街地は、
一方通行の規制だらけで
思うように進めない。

その上、
一見行き止まり風の
路地裏を通り抜け
もう、どうにでもなれと、
あきらめかけたところで
急に視界が開け、アルノ川が見えた。

今日の宿泊地の駐車場だった。

今はカーナビ付きのレンタカーもあるようなので
ぜひ、イタリアドライブ旅行の際には
カーナビ付きを指定することをおすすめする。

旅行中に夫婦の危機を迎えないためにも。

2007年10 月17日 (水) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

▼イタリア縦断ドライブ1800 Km 。ローマ~ナポリ〜ポンペイ

★旅の流儀。観音寺 司のビバ!イタリア! 5

旅には、人それぞれの流儀(スタイル)がある。
「自分のスタイル」を見つけて旅の感動倍増計画。


ご紹介するのは、ゼロから自分で手配することで、
予算はツアー並、ゴージャス感は「セレブ風」の雰囲気を味わう、
賢いツーリストプラン。

そんな夢のようなプランを実現させた体験談をご紹介していきます。
旅のお供は、楽園を求めて世界中を旅するパーペチュアルトラベラー
「観音寺 司」です。どうぞ、よろしく。

Pompei_x

レンタカーでローマ脱出

いよいよレンタカーの旅がスタート。
重いスーツケースをころがしての移動を避けるため
レンタカー営業所があるテルミニ駅近くの宿を選んでおいた。

テルミニ駅ハーツレンタカー営業所で予約書を見せると
世界共通のセールストーク、フルインシュランス(フルカバーの保険)を勧められた。
アメリカなら断るが、ここはイタリア。
運転が荒い、盗難が多いといわれているだけに迷った末、加入することに。
予定金額プラス200ユーロは痛いが、これで当て逃げされても安心。

Vitz車はミッドサイズワゴン(2000cc)
大きなスーツケースが2個、外から見えないように入れておくためにはワゴンでなければ大型セダンしかない。
道幅が狭いイタリアで大型車は不向きなためワゴンを選択。大きな荷物がなければイタリアは vitzクラス(現地名yaris)が主流らしい。(写真はvitz)

カーパークから営業所まで車を届けてもう間に、テルミニからアウトストラーダA1までの道順を聞く。前日に書店でイタリア道路地図も購入した。

 

Autostrade 写真は アウトストラーダ WEB SITE
ルート検索など便利な機能満載。

http://www.autostrade.it/

いよいよ出発。
20年ぶりのマニュアル車。
ヨーロッパはレンタカーと言えばマニュアル車が標準。オートマチックは別途指定となる。
用心深く、クラッチを繋ぐ。
まだ足が感触を覚えてくれていた。

街中から郊外へ進む。

アウトストラーダA1へ向かう途中、地図にない分岐点が。
道幅が広い左に進むと、いつのまにか住宅街の中を迷走していた。
確実に間違っているが、ローマには外環道路が走っているはずだから
そのうち接続できるだろうと進む。
予定より2つ左のICに出た。

ICまで予定より30分の遅れ。
A24からA1まで標識を頼りに注意深く進む。

しかし目的の案内表示が途中で見失う。
A24方面へ進んでいるのに、突如として行き先表示にA24の文字が消えている。
どこかで間違ったのか不安になりながら進んでいると
名称が違うが同じ道だとわかった。

戸惑の連続。不安を抱えながらもなんとかA1に入ることができた。
ここからはナポリまで1本道。

気分的に解放され、アクセルを軽く踏み込む。
あっという間に160Kmを超える。
それでも3車線の真ん中を走行。
160Kmで走行する自分の車が軽く追い越されていく。

体が慣れてきた頃に、追い越し車線に入る。
さすがにマニュアル車。加速がいい。
あっというまに180Kmオーバー。
若かりし頃の感覚が戻ってくる。

「楽しい!」
これだけのスピードを出しても「危険」を感じることがない。
それは見通しのいい直線道路というだけでなく
イタリアのドライバーが高速走行することに慣れている「安心感」のような
これまでに味わったことのない感覚。
日本の高速道路を制限速度で走行するときに近い軽微な緊張感で南へ進む。

1時間でナポリの分岐点へ。

Pompeitown 直接ポンペイへ行く予定だったが、観光中にスーツケースが盗まれないか心配なため、ホテルへチェックインを先に済ませることにした。
宿泊先は「ホリデイインナポリ」。

インターネットレートで3人1泊60ユーロと、この旅一番の安さ。
通常200ユーロの部屋なので、設備は充実している。
問題は立地。ナポリ中央駅から近いのに駅裏側。そこは開発中のエリア。ホテルまでの進入路が見つからない。「地図」と「カン」で進むこと20分。ホテル周辺を2周ほど大回りしてようやく到着した。


ポンペイ遺跡へ。

右手にベスビオ火山、左手にナポリ湾を眺めながら30分でポンペイ到着。
日本の観光地にありがちな個人経営の駐車場がいくつもあるので、
遺跡入口に近くて、料金が安いところを数軒確認して駐車。
大別すると、1日6ユーロの駐車場と1時間2ユーロの駐車場。
そして、すべての駐車場が「セーフパーク」とうたっていた。さすがイタリア。
安心して停められることが必修条件となっている。
どこの駐車場もクローズされた私有地で、
盗難の心配が少ないようにできていた。
これならスーツケースを積んだままでも良かったかなぁ。と思えるほど。
しかし、そこはイタリア。用心にこしたことはない。

ポンペイ遺跡内に売店、レストランがある。

17 マリーナ門から入場。
約2時間でひととおり見学できるほどの広さ。
有名なガイドブックには「ポンペイ遺跡内には水も売っていない」と書かれていたため入場前に水を買い込んでいたが、遺跡内ユピテル神殿の先に売店とレストランを発見。(写真)




Higiso そして当時の壁画が色彩鮮やかに残る秘犠荘(写真)への通路には、遺跡隣の土地所有者が売店を開いていた。遺跡はフェンスで仕切られているが、飲み物やお金をやりとりするくいらいの穴があけてあった。

暑いし、石畳の上を長時間歩くので足腰に負担がかかる。
休憩をとり水分を補給しながらの見学が望ましい。そんなとき冷えた飲み物があるとありがたい。

ポンペイを出たのが16時。
計画ではソレントまで行けたらいいなとおもっていたが、とても無理。
ナポリ市内へ戻ることに。

ナポリは、夕方の交通渋滞の時間帯だった。

14 見事にに渋滞に巻き込まれながらも、
ナポリ流のドライビングテクニックと暗黙のルールを学習していく。

「イタリアで一番危険で、運転が荒いのが・・・ナポリ!」と聞いていたがそれは、どうだろう。
ナポリルールに従えば快適そのものだった。
信号停車中に窓ふきオヤジが近づいてきても、断ればそれ以上のことはなかった。

日本で例えるなら、運転マナーが悪いというイメージの名古屋や大阪に近いがそれほど危険を感じることはない。Uターン禁止エリアでもUターンする車がいる、車線はその時の状況によって流動的につくられていく、といった「ナポリ独自ルール」を覚えてしまえば、大丈夫。

割り込もうとすれば、譲り合いの精神で入れてくいれるし、
メンチ切られることはないし、白い目で見られないし
私は、日本よりとても気持ちよく運転できた。

そんな夕方の渋滞にまきこまれながらも行きたかったのが
アメリカ大統領が、サミットの合間にどうしても食べたくてやって来たという
ピッエリア「ダ・ミケーレ」。
迷いながらも探し当てたが、ここも夏休みでクローズ!

(教訓)
イタリアでおいしいものを食べようと思うなら
8月は避けなければいけない。

2007年9 月18日 (火) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

▼イタリア縦断ドライブ1800 Km 。2日目(ローマ)

★旅の流儀。観音寺 司のビバ!イタリア! 4

旅には、人それぞれの流儀(スタイル)がある。
「自分はどう楽しみたいか」をはっきり持てば、どんなスタイルでも旅を満喫することができる!

ご紹介するのは、ゼロから自分で手配することで、予算はツアー並、ゴージャス感は「セレブ風」の雰囲気を味わう、賢いツーリストプラン。

そんな夢のようなプランを実現させるには何をしたらいのか、筆者の体験をご紹介していきます。旅のお供は、楽園を求めて世界中を旅するパーペチュアルトラベラー「観音寺 司」です。どうぞ、よろしく。


2日目「ヴァチカン美術館」。

Roma1500

8時45分開館だが、8時には長い列ができているという情報。(2005年情報)
7時だと誰もいなかったという情報があり7時30分を目指して準備。
しかし6時30分には準備完了。ちょっと早いので部屋でゆっくりしていたら7時30分になっていた。

テルミニ駅へ急ぐ。といっても駅まで徒歩2分。
噂どおり駅で変なオヤジに声をかけられ後をついてこられたが、無視して急ぎ足でその場を離れる。

タクシー乗り場で客待ちのタクシーに乗る。
ちょっと怖そうなオヤジに「み ぽるて あ むぜお う゛ぁちかーの」

理解してくれたらしく、走り出す。ところが、タクシーメーターが見あたらない!
これはもしかせて、白タク?
あわてて「Do you have mater?」と聞くと

バックミラーの上を指さした。メーターは頭上にあった。


10分ほどでヴァチカン美術館入り口へ到着。

Vacican5 メーター表示で8.4ユーロ。
10ユーロ渡して列最後尾を目指す。

行列がみるみる伸びている。なんとか入口の城壁から一つ目の角手前に並ぶことが出来た。

8時00分。情報通りにひとが押し寄せてくる。瞬く間に列が伸びていく。

8時30分過ぎ。列が動き始め、3分程でチケット売り場まで到着。支払いは現金のみ。子供料金もなし。購入して更に進む。

見学コースは目的にあわせてたくさんあるので、他の人についていくと予想外の結果になる。自分のコースを組み立てることがポイント。ピーニャの中庭が分岐点だ。

団体は、中庭で全体の説明を聞いている。
日本人個人客は、地図も見ずに黙々と急ぎ足でシスティーナ礼拝堂へ向かっている。
コースを頭にたたき込んでいる。ある意味優れた民族だ。
またはツアーなどで、攻略法をおしえてくれるのだろうか?

自分たちはノープランだったので、「地球の歩き方推奨コース」で、エジプト博物館から進む。

早いスタートだったため、どの部屋も入場待ちはなかった。
システィーナ礼拝堂は入口の階段で混雑していたが、1~2分で中に入ることができた。
入場待ちの情報は、さらに込み合う時間のことだったようだ。
システィーナ礼拝堂から、人の流れに沿って進んでいくと、美術館側の出口ではなくサンピエトロ広場へ出てしまった。(やはりここでは人の後をついて行ってはいけない)
出たついでにサンピエトロ寺院を見学。クーポラに上がる列に並んでみるものが、あまりの人の多さにリタイア。寺院内部見学に変更。

実はこのときヴァチカン美術館のオーディオツアー機器を持ったままだった。
Pizza返しに行くのに城壁を回って行くと、とても遠回りになる。さっきの美術館出口に戻り、ミケランジエロデザインの制服を着た守衛に事情を話したら、逆行して「システィーナ礼拝堂を右に進む」と親切に道順を教えてくれた。本当は逆行できないところ特別に通してもらう。


本日の目的ほぼ達成でき、気持ちに余裕がでてきた。美術館のテラスで、ピザ&ビールのランチタイム。3人で15ユーロ程度。かなりリーズナブルな昼食。


お決まりのコース、スペイン階段→トレビの泉→パンテオンまでを徒歩で移動。

ガイドブックにはスペイン階段は犯罪の巣窟のように書かれていたが、警察官がしっかり見張っているせいか、物売り、スリらしき集団など、
全く見かけず、観光客ものんびり階段に座りくつろいでいた。このエリアには警官の姿がやたらと目立っていた。

Colo パンテオンからコロセオに向かうため82番のバスに乗車すると、すぐにコロセオが見えてきた。バスの直線ルートの近さに驚く。

コロセオもチケット売り場は混雑。(約15分)手前と奥に同じ売り場があるが奥の売り場に誰も行こうとしないので混雑していた。
(ミニ情報)入場券を買うなら奥の窓口がすいている。

時刻は3時30分。ローマ観光は、階段、坂道、でこぼこ道の連続で、足腰がつらいうえに直射日光で疲労感倍増。
予定ではフォロ・ロマーノ、真実の口までいくつもりが、ここで息切れ。宿に戻ることにする。地下鉄で、コロセオからテルミニまで3駅。

ヘロヘロで、食事に出ることも面倒なので、帰路沿いにあるテイクアウトのピザを購入。
昨夜買って冷やしておいたビールで乾杯。さすがイタリア。小さなピッツエリアの1ピース2ユーロ程度のピザが感動するほどおいしい。チーズや具材の味が日本のそれとは全く違う。

11時頃には、眠りにつくほどハードな1日だった。

明日からいよいよレンタカーの旅が始まる。

2007年8 月 1日 (水) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

▼イタリア縦断ドライブ1800 Km 。

★旅の流儀。観音寺 司のビバ!イタリア! 3

旅には、人それぞれの流儀(スタイル)がある。
「自分はどう楽しみたいか」をはっきり持てば、どんなスタイルでも旅を満喫することができる!

ご紹介するのは、ゼロから自分で手配することで、予算はツアー並、ゴージャス感は「セレブ風」の雰囲気を味わう、賢いツーリストプラン。

そんな夢のようなプランを実現させるには何をしたらいのか、筆者の体験をご紹介していきます。旅のお供は、楽園を求めて世界中を旅するパーペチュアルトラベラー「観音寺 司」です。どうぞ、よろしく。


Vachican
初めてのイタリアで、美術館めぐりははずせない。

美術館予約

バチカン美術館のシスティーナ礼拝堂、
ウフィッツ美術館、
サンタマリアデレグラッツェ教会(最後の晩餐)

世界遺産(TBS系列)の美しいハイヴィジョン影像を見ていると、どうしてもその場に立ってみたくなります。影像が美しくなればなるほど本物を見たい衝動が膨らんでいくのが自分でも意外でした。

「予約」を入れる。「めんどうくささ」と「費用」は反比例します。

一番簡単なのは、日本の旅行代理店、クレジットカード会社のトラベルデスクで予約をいれてもらうことです。

JCB海外とっておき予約サービス:
https://plaza.jcb.co.jp/travel/special_yoyaku/yoyaku/plz_y_list.php

Museo2 ・サンタマリア・デ・レ・グラッッェ教会の最後の晩餐
・ボルゲーゼ美術館
・ネロの黄金宮殿
・バルベリーニ国立絵画館
・ウフィツィ美術館
・パラティーナ美術館    
・バルジェッロ博物館
・アカデミア美術館
・メディチ家礼拝堂
・サンマルコ美術館
・フェラガモ博物館

日本語で希望日と人数などを伝えるだけで数日後に返事が届きます。この場合1チケットまたは1手配につき数千円という手数料を支払うことになりますが、楽です。また、まとめてたくさんの美術館の予約を一度に出来るという利点があります。ただしここまで楽な方法を選びたい人は個人手配で旅行するよりツアーに参加するほいうが、更に楽と言えるでしょう。

次に、楽といえば日本語対応現地予約代行会社へ依頼。

会社といってもイタリア在住日本人がネットで代行しますと書いた個人手配から、現地旅行代理店の予約サイトの日本語表示版。ネットやFAXで希望日を依頼して予約してもらうわけですが、例えば、ウフィツィ美術館の場合だと各館入場料のほかに、1人あたり Reservation fee と On line booking の手数料がかかります。

Uf1 ウフィツィ他フィレンツェの美術館予約サイト
「ウィークエンド・ア・フィレンツェ」

 

http://www.weekendafirenze.com/

・ウフィツィ美術館
・アカデミア美術館
・パラティーナ美術館
・ヴァザーリの回廊
・サンマルコ美術館
・バルジェッロ博物館
・メディチ家礼拝堂
・現代美術館
・考古学博物館
の予約ができます。ここで注目したいのは「ヴァザーリの回廊」。私が行ったときには夏の公開がなく、また予約するにもまとまった人数でないと個人予約できないなどハードルが高いところのひとつでしたが、代行業者を通せば、簡単に予約が入れられるのが、最大の長所だと言えますね。

そして、一番確実で一番安く、その場で答えが返ってくるのが「ダイレクトに電話予約」

しかしガイドブックには予約電話もなかなかつながらないと書いてあるし、もちろんイタリア語は話せません。下手な英語で挑戦してみました。時差に注意して電話します。

ミラノ サンタマリア・ デレ・グラツィエ教会 (最後の晩餐)
外国からの場合:39-02-89421146
最初5月に電話したら8月の予約は6月からと言われたので再度6月にかけなおすことに。電話は3分ほどでつながりました。

Museo5 最初に自動音声が流れます。英語だったら「2」をプッシュ。次に,最後の晩餐(Cenacolo Vinciano)の説明を聞きたい場合は「1」
開館時間等の説明を聞いた後予約する場合は「5」

「5」を押したあとはここからは,つながるまでひたすら待ちます。

オペレーターから「Buon giorno!」というあいさつされ、名前を告げられます。

こちらも「Buon giorno!」。『 Can you speak English?』と確認して、予約したい日にち、時間、人数を伝えます。
毎日予約受付で慣れているようなので下手な英語でも聞き取ってくれました。

最大の山場だった サンタマリア・ デレ・グラツィエ教会 (最後の晩餐)が予約できたので、ついでにフィレンツェ ウフィッツィ美術館へも電話してみました。

TEL:055-294883
FAX.055-2478232

こちらは、ほとんど待ち時間もなく簡単につながりあっというまに予約できました。予約番号をもらい、見学時間の30分前までに窓口3番で
支払うように言われた。
直接電話予約は噂ほど、難しくなく「日にち」「時間」「人数」さえ言えばなんとかなるようです。

電話代はIP PHONEなので、昔の市外電話料金に近い感覚でした。

見たいものは沢山あるけど、あまり予約に縛られて、行動するのもいやだし、数たくさん見ていたら、そのうちなんだか、わからなくなる気がして、絞り込んでこの2つ。

予約なしでは・・・。
最近行った人の話しでは「最後の晩餐」は、ダビンチコードのヒットで更に入場希望者が増え、半日キャンセル待ちしたがだめだったとの報告がありました。
フィレンツェ ウフィッツィ美術館は、朝から当日入場は長蛇の列。ここまで並ぶなら、どんなことをしてでも予約すべきです。よく閉館30分前に言ったらすぐ入れたというブログを見かけますが、 ウフィッツィ美術館は最低3時間ないと楽しめません。
フィレンツェ アカデミア美術館のダビデ像は60分待ちの表示が。


▼バチカン美術館
ここも早朝から行列することで有名な美術館でした。しかし最近旅行代理店枠というものが明確になり、代理店経由だと別の列から入場できるようになりました。以前の代理店枠より、はるかにスムーズに入場できています。
直接並ぶなら1時間前までがギリでしょう。


いよいよ出発の日。
Lunge 個人手配で計画すると、出来てあたりまえのことでも嬉しくなります。予約通りCクラス 1A1C2C(2Aはブロック)
出国手続きを終え、妻の免税店巡りにつきあったあとは、搭乗開始までサクララウンジで待ちます。ラウンジに入れば、後は搭乗案内を待つだけ。ここで生ビールを1口飲んだ瞬間から私の旅行スタートします。

ふと、前のシートでくつろぐ小柄な肉付きのいい女性がなんとなく気になりチラミしてみると、関西では有名な女性お笑いコンビのひとりでした。
とても声が高いことで有名な女性と小太りの女性のあのコンビです。
ヒント:(TEL)

どこ行くのだろう?と思っていたら

ローマのイミグレージョンで自分の前に立っているではありませんか。
しかも帽子とマスクで。でもあなた、体型でバレバレですから。

無事イタリアへ入国。
Colo そして、予約通り出口で私の名前を書いたボードを持つ男性を発見。念のためどこの宿のピックアップなのか確認してその男性についてきました。イタリアではわかりませんが、人の名前を勝手に書き写した白タクの客引きがいることもあります。
初めての国。用心するに越したことはありません。

パーキングロットまでいくと、そこにはドイツの高級車が!
自分が予約したのはもっと安いレートのハイヤーだったはずですが、仕方ありません。せっかくの旅行。高級車の後部座席に座りローマの町を観光しようじゃありませんか。

空港を出るといきなり阪神高速空港線と同じ2車線の高速道路。米国と違って道幅が狭いハイウェイです。20分ほどまるでカーチェイスのようなイタリア流高速ドライブを楽しみ市内へ。
緑に覆われた古代都市。少し走るとコロッセオ、そして坂を上りまた下る。とぎれることのない古代遺跡と緑。
この風景がローマで一番印象に残る風景となりました。20分ほどで、テルミニ駅近くにある今晩の宿を経営するレストランに到着。

宿のオーナー 「TOMOKOさん」
レストランと宿を経営するのは日本人 TOMOKOさん。まずハイヤー代の精算。
「えっといくらで予約されました?」
「35ユーロです」
「ああ、そうですよね。でもあのクルマ45ユーロだから残りは私が・・・」
と、私は35ユーロ渡して、彼女はドライバーに45ユーロ払う。
・・・。損してるじゃん。
追加の10ユーロ払いますよと言っても「良いのよ」と笑って返された。

店のスタッフに宿まで案内してもらう。リストランテから徒歩1分。
古い建物の鉄トビラを大きな鍵で開ける。
そこには白黒映画に出てくる手動で格子状のトビラを開けて乗り込むエレベーターが、あった。
上も下も目の前も完全シースルー。否応なしにもワクワク感が高まる。

案内された部屋は天井が高くコーナーにあるため2面採光。
テルミニ駅から徒歩 4分程度の好立地。
窓を開ければ、クルマのノイズがうるさいが、これで3人135ユーロ。相場より安と思う。イタリア初日から、まずますのスタートとなった。

宿手配のハイヤーなら道に迷うことも、道がわからないふりをされることもないだろうと思い、初日の宿は、
1.日本語が通じる。
2.空港へのハイヤーサービスがある、
3.テルミニ駅に近いと言う理由から、選んだのだが、予想以上に良い感触を得られた。

その他の、日本語で予約できるハイヤーサービス

JCB海外とっておき予約サービス
https://plaza.jcb.co.jp/travel/special_yoyaku/yoyaku/plz_y_prt.php?sMenu=O&sEriaCd=9&sEria=ROM&cd=36&sMenu2=all

ローマ/空港お迎えサービス
ローマ/空港→市内間送迎サービス
ローマのフィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)からローマ市内のホテルまでお送りします。
1台あたりのチャーター料金なのでお得で安心です。
セダン車1台料金(3人・スーツケース2個まで):EUR48
ミニバン1台料金(6人・スーツケース3個まで):EUR65

明日は、朝一番でバチカン美術館へ向かう。

(料金は旅行当時のものです。最新情報は直接お確かめください)

2007年6 月29日 (金) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (0)

イタリア縦断ドライブ1800 Km ホテル予約編(オトクに旅するホテル予約術)

★旅の流儀。観音寺 司のビバ!イタリア! 2

旅には、人それぞれの流儀(スタイル)がある。
「自分はどう楽しみたいか」をはっきり持てば、どんなスタイルでも旅を満喫することができる!

ご紹介するのは、ゼロから全てを自分で手配して組み立てる旅。そして予算はツアー並、ゴージャス感は「セレブ風」の雰囲気を味わいたいという、よくばりプラン。

そんな現実離れした夢を実現させるには、何をしたらいのか、筆者の体験をご紹介していきます。旅のお供は、楽園を求めて世界中を旅するパーペチュアルトラベラー「観音寺 司」です。どうぞ、よろしく。

Flores2

訪問した都市:ローマ、ナポリとポンペイ、オルヴィエート、ピサ、フィレンツェ、ベネチア、ミラノ。
主な見学地:バチカン美術館のシスティーナ礼拝堂、ポンペイ遺跡、ウフィッツ美術館、サンマルコ広場、最後の晩餐。
期間:10日間

ツアーのような盛りだくさんな内容。初めての国でガイドなし。ナビゲーションは現地購入イタリア語の地図のみ。


鉄道の旅、レンタカーの旅。

列車の旅のイメージ:トレンイタリアパスで、イタリア縦断。「世界の車窓から」のような、のどかなイタリアの丘陵地帯をながめながら移動する、優雅な旅。しかし現実はそう甘くない。鉄道遅延、ストライキの国イタリア。旅がずれ込めば、計画はだいなし。せっかくの家族旅行は、スケジュール優先したい。

レンタカーの旅のイメージ:時刻表に左右されずに、気に入った場所に長く滞在できて、そうではないところはスルーできるのは、レンタカーしかない。運転は好きだし、アウトストラーダと呼ばれる高速道路網が整備されているので、走りやすい。想定外の大渋滞では手も足も出ないことは覚悟しておく。

あなたは、ホテルに何を求めますか。

Venicehotel どのタイミングで予約すれば、確実に希望するホテルをお得に押さえられるか、調べる時間が多いほど得られる情報の精度も高まる。

まずは情報収集。エリアの選定、クラスとタイプの抽出。ガイドブックを読みあさり、ネット掲示板、旅のホームページなどをこまめにチェック。イタリアへ行った個人旅行者は、どんな宿にいくらくらいで宿泊しているのか納得できるまで情報をあつめるのがいい。この作業で脳内イタリア旅行が始まる。旅人が歩いたルートを想像しながら自分でも歩いてみる。プランニングの中でも一番楽しい時間だ。

次に高級ツアーのパンフレットや格安ツアーのパンフレットを集めて、ツアーはどんなホテルを使っているのか調べる。
団体が利用するホテル名がわかったらネットで検索、ツアー料金で泊まる宿の実態を把握。団体利用のホテルを一般料金で利用するほどバカらしいことはないので、特別なレートが出ていない限りツアーが使うホテルは避けたい。特別レートが適用されれば、検討すればよい。
次第に「ツアーより雰囲気がよくてコストパフォーマンスに優れた宿」のイメージが固まり、イメージにあったホテルを探すことができるようになる。

ネットで予約できるホテルの8月料金をリストアップ。
イタリアの8月は閑散期のカテゴリーが多く、1年の中で一番安いレートがでていることが多い。さらに、プロモーションで割り引きしているものも見つかる。


最初にイメージしたホテルの条件。

48 ■ローマ:フットワークの良さでテルミニ駅徒歩圏内。レンタカー会社が集まるテルミニ駅に近い宿。ヴァチカン美術館へタクシーで向かうのに、遠くない場所。

■ナポリ:駐車場無料。街の中心地。
または、オルヴィエート。
ローマ〜ポンペイ〜オルヴィエートと、この日の走行距離が600Km近くになるのでオルヴィエートは、高速道路のICから近いところでチョイス。
ちなみになぜオルヴィエートに宿泊するか。有名な中世の城塞都市だから・・・ではなく、4日目にピサ〜フィレンッエへ行くため、できるだけ移動距離を稼いでおきたいから。

■フィレンツェ:アルノ川沿い。または部屋からドゥオーモが見える部屋。駐車場付き。旧市街地で駐車場付きホテルを探すのは、そう楽なことではない。

■ベネチア:当初、運河沿いかサンマルコ広場が見えるホテルを探していた。
ベネチアらしさを堪能できるなら高いホテルでも良いが、無駄に高いだけなのは、避けたい。コンコルディアほか、いくつか予約を入れてとれたところで再度絞り込むことにした。

■ミラノ:主な目的は最後の晩餐見学。ただその近くで決めてになるホテルがなかったため、地下鉄1本で行けるところ、夏のオフシーズンの割引率が高いところを探した。もちろん駐車場付き。

Venere 上記の条件で

▼appleworld
http://appleworld.com/

▼Italyhotel.jp
http://www.italyhotel.jp/

▼venere.com
http://www.venere.com/

から、検索。

JCBトラベルなど、クレジットカード会社のトラベルデスクが打ち出す特別レートもチェックした。

高級ホテルがいいレートで出ていることがある。このときは
ローマ
5つ星ホテル『アルドロバンディ・パレス』ツイン380,00〜450,00
5ツ星ホテル『カヴァリエ−リ・ヒルトン』デラックスダブル    665ユーロ  →  255ユーロ
の提示。かなり心が動く。

フィレンッエ
『ヴィラ・コーラ』がシーズンにより200ユーロくらいで泊まれることがあることが判明。

51 ミラノ
『Una Hotel Century』 (ウナ センチュリー)エグゼクティブルーム100ユーロ

ウナ センチュリーは、中級ツアーでノーマルルームが利用されることが多い。エグゼクティブルームは、普段は460ユーロ。驚異の100ユーロ。これを見つけたときは軽く小躍りした。

→次回は美術館の予約。そしていよいよ出発。

2007年6 月23日 (土) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

イタリア縦断ドライブ1800 Km 準備編(300万円相当の飛行機代を無料にする方法)

★旅の流儀。観音寺 司のビバ!イタリア!1

旅には、人それぞれの流儀(スタイル)がある。

全てを自分で手配して旅を組立てる「プランナー派」。
クレジットカードの上級メンバー専用デスクに手配させる「セレブ派」。
そして、パッケージツアーで気楽に連れて行ってもらう「おまかせ派」。

人それぞれ、楽しみ方いろいろ。
結局、他人はどうかじゃなくて、「自分はどう楽しみたいか」をはっきり持ってさえいれば、どんなスタイルだろうが、その旅を満喫することができる。

Air1

ここでご紹介するのは、全てを自分で手配して旅をくみ立てる「プランナータイプ」の旅。
しかも、予算はパッケージ並、ゴージャス感は「セレブ型」の雰囲気を味わいたいという、おいしいとこ取りプラン。

そんな夢のような旅行を実現させるには、何をどうしたらいのか、これからご紹介していきます。旅のお供は、楽園を求めて世界中を旅するパーペチュアルトラベラー「観音寺 司」です。どうぞ、よろしく。


憧れのイタリア行き。

今回のイタリア行きに課したテーマは「イタリア」というスタイルを楽しむこと。
表キーワードは、「お洒落、グルメ、ゴージャス」。裏キーワードは、「アウトレット、 下町グルメ、チープでも楽しい」。

そのために必要なアイテムは

1 JALのビジネスクラス。
2 買いものを楽しめるだけの資金。
3 簡単なイタリア語会話の習得。

この3つの条件が揃って、始めてイタリアへのパスポートを手に入れることになると、自分に言い聞かせることから、旅は始まった。

思い立って2年。夢を膨らませるにはちょうど良い時間が過ぎていた。

1 JALのビジネスクラスで行く。
普通運賃だと一人100万円弱、ビジネスWebセイバーでも70万円以上の金額になるビジネスクラス×3人分。これを裏技で実現させた。

JALカードを作り、生活費のほとんどをJALカードで支払うことで、ショッピングマイルを獲得。もちろん、100円で1マイル貯まる「ショッピングマイル・プレミアム」に加入したり、他店とわずかな金額の差なら、JALマイル加盟店の店を選んだり、スーパーでのお買い物、お中元、お歳暮、ピザの宅配、タクシー乗車、そして究極は住宅ローンまでポイントが多く加算されるものを選んだ。

そして、月1回の出張で貯まる搭乗マイルと年に数回のキャンペーンマイルをあわせた2年間の合計が、28万マイル。家族3人でビジネスクラス搭乗に必要なのが255,000マイル。

目標達成!千里の道も一歩から。
いや、「ローマ行きは1日にしてならず」かな。

Seat2 次に特典航空券の予約。

一般的に販売される航空券と違い、特典航空券で予約できる座席数には制限がある。しかも、いまや猫も杓子もマイラー時代。予約が可能になる解禁日には電話やネットは、なかなか繋がらない。ようやく繋がったと思ったら、そこから延々保留音。ネットはページ表示が極端に遅い。そしてオペレーターと話しが出来たときには、すでに希望日は満席。ハイシーズンの人気路線は、こんな状態で予約を入れるのも、簡単にはいかない。


イタリアへ行くのは夏休み。約11ヶ月前の解禁日に照準を合わせて、スタンバイした。10時ジャストに電話をかけたが、すでに話し中。二台の電話で、JALグローバルクラブ会員専用デスクと、一般受け付けデスク両方に、リダイヤルを繰り返すこと30分。

なぜか二つの電話番号がほぼ同時に繋がった。これって番号は違うけど、同じところにつながってるの??

そして、「順番におつなぎします。しばらくおまちください」の音声。ここからがまた、長い。電話をオンフック状態にして、仕事をしながら、順番を待つ。そして、11時過ぎ、「たいへんお待たせいたしました。JALグローバルクラブ会員専用デスクです」の声。

会員番号、行き先、日にちを伝える。必要事項は事前に調べてすべてメモ書きしていた。この時点でフライトスケジュールなんか聞いていたら、その間に誰かに席を取られてしまうかもしれない。1分1秒を競う戦いなのだ。そして、一般的な企業の夏休みより、前倒しのスケジュールを組んでおいた。

予想通り、座席は空いていた。

しかし、「3名分のビジネスクラスのご予約は即答できない。あらためてお返事いたします」とのこと。この便がアリタリアとの共同運航便で、JALが自由に裁量できる座席が限られているためか?

こちらではどうしようもないので、この日のためにマイルを貯めて準備してきたことを丁寧に伝えて、電話を切った。

あとは運を天に任せるのみ。イタリアの神様、JALの責任者様、どうかよろしく。



Milano1 そして翌日、OKの電話。

「観音寺様、お申込の日付でお席がご用意できます」
「お座席のご希望はございますか」

「最前列をお願いします。」

「では1A,1C 2Cのお座席でご予約承りました」
通路を挟んだ右側はアリタリアの枠のようで JALでは予約が入らないような返事だった。

最前列にこだわる小市民な自分。前に人が座っていない、ビジネスシートのピッチ以上に足元が広い、そして、食事が最初に出てくる。なんとなく1番は気分がいい。まあ、2席分しか取れなければ仕方がない。その替わりということでもないが、隣の2Aはブロックしてくれた。

(▼JAL 国際線>都市・観光情報>ミラノ情報ページ)





ローマ in ミラノ outの往復座席が確保できた。
ミッション1 完了。

出発は翌年の8月。それまでに、2年前から続けているイタリア語会話に磨きをかけ、こつこつ貯めてきた軍資金を上積みして、準備完了。

次は、現地での移動手段と観光ルートの選定、そしてホテルの予約だ。

小さな達成感で、その日は、イタリアワイン「キャンティ」を1本、空けた。


→→流儀を楽しむ旅は続く。

2007年5 月20日 (日) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (1)

バリ島からのエクスカージョン。体ぼろぼろ。世界遺産ボロブドールツアー。Vol.3

★柏木敬太の新スローな旅シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。

地上最後の楽園は、今日も微笑んでくれるかな。

Bunapanan
ボロブドール近辺の小さな遺跡を見て、
ジョグジャカルタに戻りランチブッフェの会場に。


日本の田舎の分校のような校庭に、壁のない建物。

到着すると、待ちかまえていたかのようにジャワ舞踊と楽器の演奏が始まった。Buffee客は自分一人。おそらく、このあと、ほかのツアー客もやってくるのだろう。ゆっくり食事しても時間が余る。ガイドに本物のバテックが欲しいというと、ランチの店から程近いローカル商店街の布地卸屋に連れていってくれた。日本語も英語も通じない。ここで買ってもガイドにコミッションが入るとはおもえないが、それでもいのか?商品の説明はラシーンが通訳してくれたので、値段交渉だけ自分でやった。「ラク!」。強気の店ではあったが、まとめ買いで、3割引、ちょっと名が通った正真正銘のバテックを手に入れた。


体がだるいので、車でマッサージ屋を案内してもらう。
この店は、日本人ツーリスト御用達っぽい。日本語メニューあり。ガイド控え室あり。意味もなく写楽のタペストリー。肝心のマッサージは部屋により料金が違うが中身は同じという。それなら一番安い部屋でいい。
暗い廊下を歩き、ベッドがひとつ置いてあるだけの暗い部屋に通される。
若いのかおばちゃんなの判断しづらい女性に、1時間みっちりやってもらうが、上手くもなく、かといって下手でもなかった。それでもむくんだ足には気持ちいい。標準的なマッサージコース1時間10ドル。まあ、そんなものか。

多少からだが楽になったところで、次の遺跡「プランバナン」へ。

こちらもボロブドール同様世界遺産のひとつ。ヒンドゥー教の寺院だ。
高さ47Mまで石を積み上げた寺院だが1584年の大地震で崩壊したものを、その後植民地化したオランダが復元修復したという写真が残っていた。何万個ものの石を、ひとつひとつ積み上げていく気が遠くなる作業だ。
そしてこの遺跡見学の1週間後、再びジャワ島は大地震に見舞われ、プランバナンは崩壊した。
現在は学術調査チームが被害を調査し復元を予定しているという。

遺跡の観光客で喰っていたお土産屋の人々は無事だろうか。
遺跡の閉鎖期間はどうやって生活していくのだろう。


Iseki しかし、彼女らはたくましい。砂利の運搬でもなんでもやって、観光客が戻るまで耐えているに違いない。
こんど行ったら、むやみに値切るのはよそう。宗教の世界では、何度も繰り返される大地震を試練というのだろうか。

プランバナンをゆっくり観光し、ジュース売りのおばちゃんと、お互い日本語とジャワ語で会話し、時間つぶしのお礼に現地生産のポカリスエットを日本のコンビニ価格で購入して(1000ルピア)、ゆっくり飲み干しても、出発までまだまだ時間は余っていた。

夕方になり、体調はさらに悪化の傾向。
ここは一発、ジャワ島の強力なケミカルな薬を飲んで、バンバンに副作用でラリってでも病気を治そうと、地元の薬局によってもらう。
インドネシア語を話すエネルギーもないため、ガイドに任せて、薬を選んでもらう。あとでよく見ると、「ジャムー(漢方薬のようなもの)」と書いてあるではないか。もっと即物的な薬が欲しかった。

不思議なレストランで時間つぶし
Restaurant 飛行機の時間まで2時間以上ある。バリの宿へ戻るのが10時過ぎのため、軽くお腹になにかいれおくことに。ラシーンおすすめのインドネシア料理の店へ連れて行ってもらう。
外観は中華風。中にはジャワの王室の流れをくむオーナーの大きな肖像画が。広い店内は赤一色。そして客は私だけ。店内の小さなステージでは影絵の芝居「ワヤンクリッ」が始まった。自分のためだけに開かれる影絵の芝居。まさに王様気分。しかし、料理はイマイチ。OGステーキをオーダーすれば肉がないという。
「・・・」
「それじゃナシゴレンスペシャルとピール」
「えっ。ビールもない」
「じゃあ、コーラ」
派手な店構えとは裏腹に、「ここは本当にレストランなの?」というくらい、食材のストックがなく、流行っていないのがビシビシ伝わってきた。(ビールがないのは宗教上のこと)


食事を済ませ、空港へ向かう。

といっても空港入口の店だったため、3分で到着。
最後に、ラシーンが「自分のガイドがどうだったか、評価をくれ」と紙を渡した。

そうか、代理店経由のツアーだとこういうものがあるから、ガイドは手を抜けないんだ。空港でクルマとガイドを調達しても、こんな評価システムがないから、程度の低いガイドに当たる可能性があるわけか。ラシーンの雇用問題に反映するかもしれない成績表。優しい旅人はオール5をプレゼントした。

ツアーも使い方次第では、面白い体験だった。いや、この日のエクスカージョンは個人手配で観光していたら、更に具合が悪化し途中リタイアしていたかもしれない。1日自由に使える車とガイド。しかも犯罪やぼったくりなど精神的疲労を倍増させる心配がほとんどない。移動中、車の中で安心して眠ることが出来る幸せ。具合がわるいときにはもってこいのスタイルだった。
しかし他の国で同じように現地ツアーに参加するかといえば、まずないだろう。
ボロブドールは貴重な存在だ。

冷蔵庫の中にいるような冷え過ぎた飛行機に1時間閉じこめられ、バリ島、デンパサール空港に到着した。

2007年4 月26日 (木) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

バリ島からのエクスカージョン。体ぼろぼろ。世界遺産ボロブドールツアー。


★柏木敬太の新スローな旅シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。

地上最後の楽園は、今日も微笑んでくれるかな。


Borobudur

「ツアーで旅行に行くのは自由がきかないし、団体行動なんかしたくない!」
だからいつも個人手配で旅を楽しんでいるという人を多く見かけます。

しかし、遺跡や美術館へ行くと、
「あ〜、日本語のガイドがいると、質問できてもっと理解できるのになぁ」
と思うことも、しばしば。
そんな人達におすすめなのが、バリ島発ボロブドール現地ツアー。

申し込んだグループ単位でガイドが付き、車を用意してくれる。
一人で申し込めば、自分だけのガイド、自分専用車です。
それはバグース(よい!)
でも、「ぶらぱーはるがにゃ?(いくら)」

2007年前半の相場で、だいたい220〜270USドル。(日帰りツアー※1)

この料金の幅は、気になりますよね。
車のランク?滞在時間?
スケジュール表によれば、どれも、同じ場所を観光、ランチまで同じ場所だ。
追加で高級ホテル「アマジオ」のランチを選べるのも同じ。
それなら、安いに限ると判断した私は、一番安い現地旅行代理店に申し込んだ。


そして当日朝4時30分。外はまだ暗い。

体調最悪。だるい。声が出ない。なんだか、風邪をひいたみたいだ。

それでも、ピックアップの車はやってきた。

早朝のピックアップにまでガイドがいた。
「すらまっぱぎ〜」と、あいさつするものの、
声にならないハスキーボイス。
今日1日なんとか持ちこたえてくれればいいのだが。。

ガイド「ニョマン」は、イカツい中にもちょっとファンシーな笑顔で
「てにをは」を完全に間違いながら空港までの手順を説明してくれる。

「アナタ空港着いた。一緒は別」
「??」
「ワタシセキュリティーはいらない。ガラスの外は待つ」
雰囲気だけはわかるし、まだ眠いので、わかったふりをしておく。

このあと、ジョグジャカルタからのガイドもそうだったが、
日本語がかなり下手。その理由は、ツアーの後半でわかった。

搭乗手続きを済ませるまで、
ニョマンはガラスの向こうで相変わらずイカツい顔をしながら見ていた。
一流のガイドを目指すなら、ほほえめ!もっとほほえむんだ!にょまん!

搭乗手続き中、背後を大きな声の大阪弁熟年夫婦が通っていく。
女性「どこなん」
男性「わからん」
女性「自分でするなんてきいてへんで」
男性「……」
女性「わかれへんやん、どっちや。もうあんたがぼーとしてるさかいに」
女性「この外人のうしろに並んどこ」

ちょっと待て。私はバリ島では外人だが、
大阪の女性に外人呼ばわれされる覚えはない。

もうすこし丁寧なあいさつでもしてくれれば、
チエックインを助けてやるのに
早朝からうるさいし、礼儀はなっていないし。
こんな奴らは放置するに限る。

さっさと前方窓側の席を確保して、搭乗ゲートへ進んでいった。
「テレマカシ〜」と外人のふりをしながら。



Airport

搭乗待合い口で。

出発まではまだ、1時間ある。
待合室には誰もいなかった。頭が痛い。足はむくんでいる。
日本から持ってきた市販の風邪薬をスタミナドリンクで飲む。
副作用でぼ〜っとしている。今日一日体はもつだろうか。
うとうととしていると、背後からまたあの夫婦がやってきた。

女性「ここでええのっ」
男性「知らん」
女性「こんなんやったら、こんかったのに」
女性「ここで待っとったら、同じツアーのひとが来るさかい、うしろついていったらええんや」

相変わらず大きな声の、うるさい夫婦。
ボロブドールは単独ツアーが基本で、
見知らぬ人とのグループ行動はないはずだが、
この夫婦はどんな、ツアーなのだろう。

そうこうしている間に、一組、二組、日本人観光客がやって来た。
もしかして、ボロブドールって、日本人にしか人気がないのか??
それとも2日前の火山噴火を知らないのは、日本人だけ?
結局、小さな機内の半分は日本人で埋まった。

初めてのガルーダインドネシア航空。
シートは国際線並の広さ。キャビンアテンダントは上戸彩似のかわいさ。
やるじゃんGA!。体調不良も一瞬忘れさせてくれる。


1時間ほどでジャワ島ジョグジャカルタに到着。

着陸寸前に見えた火山からは、白い煙が上がっていた。
機内の新聞には赤々と溶岩を吹き出す写真が一面に掲載されていた。

火山が噴火したのはデマではなかった。
クレジットカード自動付帯の保険は
自然災害でも降りるのか、少し不安になる。

ゲートを出ると、私のネームカードを持った現地ガイド
「ラシーン」が待っていた。
ラシーン曰く、ボロブドールと火山は23km離れているし、
アスラの日(ジャワカレンダーで定めた日)にお供え物をして
火山を沈静化させるので大丈夫という。
ん〜、ジャワの神様お願いします。と苦しいときの神頼み。

ジョグジャカルタの街を抜け、ボロブドール遺跡へと向かいながら、
ジョグジャの街を説明をしてくれる。

「ジャワ島は、いしゅらむ教が多いので家に門がありません。」
「バリ島は、ひんじゅう教なので家に門があります。」
「ジョグジャは昔インドネシアの都がありました(自慢)」

初めて見る街は、それだけでおもしろい。
いろいろ質問してみる。
「あの分譲物件はいくらくらいするの?」
「あれはエリートの家だから3億ルピア(3000万円)ね」
「普通の人の家はいくらくらい」
「普通の人は3000万ルピアくらいからあります」
アバウト300万円。バリより高い。
都会だから? なんといってもインドネシア第二の都市。
しかし、バリ島より赤道に近い分だけ、長く住むには暑すぎる。

市街地を抜けると、川で砂利をすくっている人をよく見かけるようになった。
1日がかりで、トラック1杯になるまで運んで15万ルピアだとか。
男も女も、関係なく運んでいる。
大変だが15万ルピアが魅力で、多くの人が従事しているそうだ。


Top_of_borobudur


車は1時間弱で地球最南端の仏教遺跡ボロブドール遺跡の入口へ到着した。

8〜9世紀に造られたといわれている。
ボロブドールそのものが巨大な曼荼羅になっていて、
5つの方形の基壇の上に3つの円形基壇が載る
須弥山のようなピラミッド構造をしている。

写真を撮ろうとすると、
「ここより最後の場所のほうが、きれいに撮れる」と教えてくれた。
これぞ、ガイド効果!個人旅行ではこういう情報がないため
いきなりパチパチ撮ってしまっていただろう。

下の基壇から上へ、煩悩、色、解脱の順に上がっていく。
回廊の壁面には仏陀が生まれ出家し、
悟りを開くまでの人生がレリーフに描かれている。壮大なストーリーだ。
仏陀の一生については、手塚治虫の「ブッダ」を読んで興味を持ち
学生の頃、数冊読んでみたことがある。

日本で生活していると、日常生活で
宗教を意識する事はほとんどないが、
こういう場所で、過去の記憶と重なることがあると、
「仏教徒皆兄弟」のようなつながりを感じてしまう。

ガイドのラシーンは、覚えきれないほどの解説をしてくれるが、
日本語があいまいで、ほとんど頭には入ってこない。

最上段まで登り、休憩をとる。なんせ暑い。その上、体調最悪。
コンディションが良いときに来ていたらもっと説明が理解できたのにと、
軽く後悔していると、
近くにとても理解しやすい日本語で説明するガイドがやって来た。
ラシーンもおなじようなこと言っていたが、ガイドが違うと、
脳みそにスルスル入ってくる。

そうか! ガイドのレベルが微妙なツアー金額の差だったのか。
これからツアーを申し込むときには、
ガイドの日本語レベルを確認した方がよさそうだ。
ただラシーンも悪い奴じゃないし、一生懸命なので許してやろう。



ゆっくり休憩していると、なんとまた、あの夫婦が、やってきた。

たしかに、8名ほどで団体行動をしている。
ツアーの旗には、有名な格安旅行代理店の名前が。
そうか、日本から格安ツアーで申し込むと、混載ツアーになってしまうのか。

なんとなくナットク。

関西弁夫婦ご一行も休憩時間となり、
なぜか自分の近くに座り、ツアー同行者に
相変わらず大きな声でしゃべりはじめた。

女性「にいちゃんはどこからきたん」
女性「海外旅行は何回目? ふ〜ん。はじめてなん」
女性「うちらもう、何回もいっとるさかい、なんちゅうことあれへんけどな」
女性「ほなバリ島に戻ってから一緒にどっか案内しょうか」

朝、空港で超弱気な会話をくり広げていた女性は、
同じ日本人の初心者がいると、態度一変、
強気のベテラン気取りでその場を仕切っていた。
恐るべし、関西おばちゃんパワー。

しだいにうるさくなったため、
この場を切り上げて次の場所へ向かうことにした。
(続く)

(※1 2006年ジョグジャカルタ地震でガルーダインドネシア航空のフライト数が減っています。
日帰りは予約が入りにくいときがあります)

2007年3 月28日 (水) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

バリ島からのエクスカージョン。ロンボク島、そしてダイバー憧れのギリ島へ。

★柏木敬太の新スローな旅シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。

地上最後の楽園は、今日も微笑んでくれるかな。

Gili_Image:Gunung Rinjani from Gili Trawangan 1.jpg/From Wikipedia, the free encyclopedia


ロンボク島スンギギからギリ島へ行くには、
チャーターボートがおすすめ。

ロンボク島スンギギからギリ島へ行くには、
バンサール港まで陸路タクシーやベモで行き、
そこから小型船に乗り換え、1時間30分。書けば簡単だが、
バンサール港では、船を待つ間、レートの悪い両替、蚊取り線香の
押し売りがひっきりなしにやってくる。
船もひとが少ないと定刻になっても出発しようとしないことも。
面倒なうえに時間が読めない。

そこで、裏技!というほどでもないが、
スンギギビーチのボートハウスでボートを1隻チャーターして、
ギリ島へ向かう。こちらの都合が良い時間に出発してくれるし、
スンギギビーチから1時間30分くらいで着く。
料金は1日45$。ディスカウントも交渉次第。

ボートといっても、真っ白なクルーザーを想像してはいけない。
ダイバーならすぐ理解できると思うが、
細いボートの左右にバランスをとるための補助翼が付いた
バンカーボート。しかもぼろい。それでも沈むことはないし、
それなりのスピードで進んでくれる。


ギリ島へ上陸。
店を探す手間もなく、荷物は運ばれていった。

ボートを借りるときに、ギリ島で何をしたいか聞かれる。

「ダイビングとシュノーケリング」と言ったら、ギリ・トゥラワンガン島に到着するや
桟橋から私のメッシュバッグを引き上げ、何も言わずに
ダイビングサービス「ドリームダイバーズ」へ連れて行かれた。
ショップを探す手間は省けるが、ショップを選ぶチャンスがない。
できれば日本語が話せるダイブマスターがいるところと思っていたが、
いそうにない。
英語は通じるが、ドイツ人にフランス人。EC諸国の人に人気のショップだった。

書類に記入し手続きをすませ、今日のポイントのブリーフィングを受ける。
潜水時間は?最大深度は?と質問すると、
「あなたはダイブマスターなのだから、あなたが決めて」と
フランス人のおねえさんに言われてしまう。いきなりのカウンターパンチ!
日本人相手のショップに慣れていると、
ショップ管理のもと、「水中団体移動」になれきってしまっているが、
欧米系では、ポイントの説明以外は
ダイバーが好きなように潜るフリースタイルが一般的だ。
ただ一人では潜れないので、(バディーダイブがレクレーショナル・ダイビングの基本)
ダイブマスター認定を取得したばかりの
ドイツ人スタッフがバディとして着いてくれるという。

ドイツ人の兄ちゃんは22歳。
夏休みの間6月から9月まで3ヶ月間東南アジアをバックパック旅行中。
ギリ島は海好きのバックパッカーに人気で、
この島へ来てダイブマスターの認定を取得するヨーロッパ人が多いという。

日本よりはるかに安い費用で認定を受けられる。ただし、全て英語。
母国語が英語でないドイツ人が英語での講義を試験を受け
ティーチングステータス(ダイブマスター)を取得できるほどの
英語力を身に付けているということに驚く。
日本の英語教育は、何がちがうのだろう。

軽くショックを受けながら、ダイビングボートに乗り込む。

家族はダイビングショップでシュノーケリングセットを借り、
乗ってきたバンカーボートでギリアイル島へ向かった。



チドモの足音と鈴、そして潮騒。この島の音といえば、それだけ。

この島では人も荷物もチドモで運ぶ。
鈴が付けられていて、とおるたびに、サンタクロースでもやってきたような
音色を響かせる。
チドモの足音と鈴、そして潮騒。
この島の音といえば、それだけ。
この島にいると、バリ島がとてつもなく大都会に思えてくる。
あのスンギギが街に思えてくる。

ダイビング以外にこれといった産業がないちいさな島。
しかし、夕陽は、これ以上ないほど赤く、夜は満天の星が輝く。
なにもない幸せがここにはある。

2007年2 月21日 (水) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

バリ島からエクスカージョン。ロンボク島の魅力1。

★柏木敬太の新スローな旅シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。

地上最後の楽園は、今日も微笑んでくれるかな。

Chidomo

MZ6600便でロンボク島へ行くため、
ウブド郊外・サヤンテラスを朝5時に出発した。


外はまだ暗闇。
しかし空港へ向かう道路には、たくさんの人が歩いている。
聞いてみると何時間かかけて徒歩出勤する人々だとか。
明かりも持たずに、黙々と歩いていた。

6時には空港へ着きチェックインを済ませ搭乗開始を待つ。
アナウンスが流れバスに乗り込み駐機場まで向かう。
笑い事ではないが、乗り込む飛行機より
バスのほうが大きく見えた。
前から2列目。操縦席が丸見え。
離陸時に、計器盤を一生懸命おさえている副操縦士?が
目に入ってくる。一部がゆるんでいたのだろうか。
隣の席では一心にお祈りする夫婦。

プロペラの「ぶぅーん」という音を聞くと、
遊園地のアトラクションに乗っている感覚に包まれる。
左手にアグン山が見え安定飛行にはいるかと思ったら、
高度を下げはじめた。所要時間30分の飛行機の旅。

タクシーを拾いホテルへ向かう。
朝のロンボクは、市場がにぎわい、トラックの替わりに
チドモ(ポニーのような小さな馬車)が荷物を運んでいた。

20分ほどでホテルへ到着。
早朝ということもあって、ロビーはまだ静寂に包まれたまま。

チェックインのため、スターウッド系列のカードを出す。

「こちらへ」とソファーへ案内され、
ウエルカムドリンクとともに、女性マネージャーがやって来た。

予約したグレードに50US$プラスすると、
スイートルームにアップグレードできるという。
部屋を見てから決めようと、予約した部屋と見比べたら、一目瞭然。
迷わずスイートを選んだ。

ホテルへ向かうときに見た「チドモ」に、乗りたくなった。
ロビーで女性マネージャーに相場を聞く。
近距離なら1000ルピア(15円)もあげれば十分らしい。
さっそくホテル前の道路で待機していたチドモに乗ってみる。

乗り心地うんぬんというより、これも遊園地のアトラクション気分。
下り坂は楽に進み、上り坂は、坂の手前から加速して勢いで登っていく。
しかし、坂を登り切るまでに息を切らして、スローダウン。
無事坂の上まで到着できるか、乗っているこっちも心配になる。
思わず「がんばれ!」とこえをかけてしまう。
のどかな雰囲気が、癒される。

スンギギの町を散策してみる。
メインのラヤ・スンギギ通り、数百メートルの範囲に
レストラン、ツーリストインフォメーション(ツアー取り次ぎ所)、
コンビニ(正確には地元小規模スーパー)、などが並んでいる。

ロンボク島の両替屋は、田舎のよろずやのような雰囲気。
カウンターは使い古した立ち飲み屋のテーブル風。
おばさんの後ろには家族の部屋が丸見えで、子供が走り回っている。
ごまかしとか、イカサマとか縁遠い雰囲気で、
バリ島と同じレートで交換できた。

ツーリストインフォメーションの案内に、
コモド島行きのクルーズプランを見つけた。

帆船を一隻貸し切り、クルー、コック、食料込み、1週間。
ダイビング用のタンクもレンタルできるし、ガイドを雇うこともできる。
チャータークルーズの響きがいい。
クルージングしながらマグロを釣り、その場で刺身にして食べる。
好きなポイントでダイビング、コモド島で野生のコモドドラゴンと遭遇、
料金は、船の大きさやクルーの数でかなりの幅があるが、
10万円くらいでもチャーターできると
インフォメーションのオヤジはいうが、
複数の店をあたり、船をみて、決めたほうがいい。
コックの腕前を事前にチェックして選んでおかないと、
クルーズ、中悲しい思いをする。

バリ島に比べればすべてがのどかで、やわらかいロンボク島スンギギ。
ほんとうにのんびりしたのなら、バリ島よりおすすめ。

2007年1 月24日 (水) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

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