★柏木敬太の新スローな旅シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。
地上最後の楽園は、今日も微笑んでくれるかな。
どこが違う?車チャーターの料金差(バリ島観光1日チャーターの場合)
2人以上でバリ島を観光するなら、ツアーより車1日チャーターがお得。
1日借りても運転手付きで40万ルピアから80万ルピア程度だ。
バリ島のサラリーマンの月給が100万ルピア程度なので、現地にしては
かなり高額なのだが、日本人の金銭感覚で運転手付き1日5000円〜1万円
と言われれば、結構お得感がある。それは現地ツアーと比較してもよくわかる。
クタ発キンタマーニ高原半日ツアーが一人45$。
2人なら90$で、すでに車チャーター料金を超えてしまう。
ツアーにはランチが含まれているが、これはだいたい10万ルピア前後の
ブッフェスタイルが多い。
好きな場所でクルマをとめて写真を撮ったり、
行きたい店を指定して、ランチの時間を多めにしたり、
自分たちのわがままをそのまま反映できる車チャーターは、やっぱりお得だ。
それでは40万ルピアと80万ルピアの車チャーターは、何が違うのか。
まず、どこで申し込んだかで、話は違ってくる。
ホテルのレセプション、町のツーリストインフォメーション、フリーペーパーの広告、
DFSの無料タクシーの運転手が自分で売り込んできたというケースもある。
バリ島では、誰かを介して申し込めば、その人にコミッションが入るシステムなので、
代理人経由80万ルピアのクルマと直接ドライバーと交渉した60万ルピアでは、
その内容はほとんど変わらない場合もある。
(画像は車1日チャーターして行ったキンタマー二高原のレストランからの眺め)
1.直接ドライバーと交渉した70万〜80万ルピアクラスの場合。
8時間拘束。ガソリン代、パーキング代、通行料込み。
車はきれいな日本製。ドライバーは日本語が問題なく話せる。
そしてここがポイント。コースにないおみやげ屋へは行かない。
2. 代理人経由、70万〜80万ルピアクラスの場合。
または直接交渉40万ルピア〜60万ルピアの場合。
うまくいけば、1と同等。車がすこし古くなることもある。
ドライバーの日本が多少怪しくなる。銀工房、バテック工房など
リクエストにないおみやげ屋がコースに組み込まれていることも。
1軒目でおみやげ屋は行かないと言えば、あきらめることもある。
3. 40万ルピア以下。
最近では40万ルピア以下の1日チャーターを探すのは、ちょっと
難しくなってきたが、いないわけではない。車はポンコツ。
交差点でエンストしたり、排気ガスが車内に入り込んでくるような
ポンコツが多い。
日本語は、まずしゃべれないか、日本語、英語とも話せないバリローカルが多い。
英語は、かなりなまりがきついバリ英語。
オーストラリア英語をベースにバリ島なりにアレンジを加えたもので
アメリカ人でも、聞き返さないとわからないらしい。
そして、頼みもしない店に何軒も連れ回す奴、精算時に、
約束と違うオプション料金をいろいろのせてくる奴。
通行料はドライバー持ちなのに、その都度、せびってくる奴。
例をあげだしたらきりがない。
(画像は、インドネシアの高級車 TOYOTA KIJANG /キジャン)
自分の旅のスキルと語学力、経験値から選べばいいが、安全策でいえば、高級ホテルのコンシェルジェが手配する70〜80万ルピアの車が無難。なにかあったら、ホテルにクレームをつけられる強みがある。
ちょっと冒険したいなら、フリーペーパーなどの広告で、
日本語OKの40万ルピア〜60万ルピアを使ってみる。
うまくいけば20万ルピア得することになるし、旅の交渉経験値を高めることもになる。
反対に絶対にやめておきたいのが、道で声をかけてくる白タク。
最初にどんな値段を出されようが、精算時までその値段が通る
保証はどこにもない。
また、裏技として、ホテルにやってくるメータータクシーを1日チャーターする
ツーリストもいる。客を降ろしたその場で、値段を聞いて、高ければ
次のタクシーにまた声をかけている。
さらに強者は、ホテルで日本語が出来るバリ人スタッフに料金交渉させ、
ちょっとチップを渡している日本人を目撃したことがある。
バリ島で経験を積むたびに、より高度な技にチャレンジしていけばいいが、
乗っている間、不安な気持ちで1日を過ごすくらいなら、最初から多少
高くてもホテルのコンシェルジェに頼むほうが、1日をエンジョイできる。