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バリ島 トラベルエッセー第6回
「どこが違う?車チャーターの料金差」

★柏木敬太の新スローな旅シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。

地上最後の楽園は、今日も微笑んでくれるかな。

Car1_1

どこが違う?車チャーターの料金差(バリ島観光1日チャーターの場合)

2人以上でバリ島を観光するなら、ツアーより車1日チャーターがお得。
1日借りても運転手付きで40万ルピアから80万ルピア程度だ。

バリ島のサラリーマンの月給が100万ルピア程度なので、現地にしては
かなり高額なのだが、日本人の金銭感覚で運転手付き1日5000円〜1万円
と言われれば、結構お得感がある。それは現地ツアーと比較してもよくわかる。

クタ発キンタマーニ高原半日ツアーが一人45$。
2人なら90$で、すでに車チャーター料金を超えてしまう。
ツアーにはランチが含まれているが、これはだいたい10万ルピア前後の
ブッフェスタイルが多い。
好きな場所でクルマをとめて写真を撮ったり、
行きたい店を指定して、ランチの時間を多めにしたり、
自分たちのわがままをそのまま反映できる車チャーターは、やっぱりお得だ。

それでは40万ルピアと80万ルピアの車チャーターは、何が違うのか。
まず、どこで申し込んだかで、話は違ってくる。
ホテルのレセプション、町のツーリストインフォメーション、フリーペーパーの広告、
DFSの無料タクシーの運転手が自分で売り込んできたというケースもある。
バリ島では、誰かを介して申し込めば、その人にコミッションが入るシステムなので、
代理人経由80万ルピアのクルマと直接ドライバーと交渉した60万ルピアでは、
その内容はほとんど変わらない場合もある。

Kintamani

(画像は車1日チャーターして行ったキンタマー二高原のレストランからの眺め)


1.直接ドライバーと交渉した70万〜80万ルピアクラスの場合。
 8時間拘束。ガソリン代、パーキング代、通行料込み。
 車はきれいな日本製。ドライバーは日本語が問題なく話せる。
 そしてここがポイント。コースにないおみやげ屋へは行かない。

2. 代理人経由、70万〜80万ルピアクラスの場合。
 または直接交渉40万ルピア〜60万ルピアの場合。
 うまくいけば、1と同等。車がすこし古くなることもある。
ドライバーの日本が多少怪しくなる。銀工房、バテック工房など
リクエストにないおみやげ屋がコースに組み込まれていることも。
1軒目でおみやげ屋は行かないと言えば、あきらめることもある。

3. 40万ルピア以下。
最近では40万ルピア以下の1日チャーターを探すのは、ちょっと
難しくなってきたが、いないわけではない。車はポンコツ。
交差点でエンストしたり、排気ガスが車内に入り込んでくるような
ポンコツが多い。
日本語は、まずしゃべれないか、日本語、英語とも話せないバリローカルが多い。
英語は、かなりなまりがきついバリ英語。
オーストラリア英語をベースにバリ島なりにアレンジを加えたもので
アメリカ人でも、聞き返さないとわからないらしい。
そして、頼みもしない店に何軒も連れ回す奴、精算時に、
約束と違うオプション料金をいろいろのせてくる奴。
通行料はドライバー持ちなのに、その都度、せびってくる奴。
例をあげだしたらきりがない。

Kijantoyota
(画像は、インドネシアの高級車 TOYOTA KIJANG /キジャン)

自分の旅のスキルと語学力、経験値から選べばいいが、安全策でいえば、高級ホテルのコンシェルジェが手配する70〜80万ルピアの車が無難。なにかあったら、ホテルにクレームをつけられる強みがある。

ちょっと冒険したいなら、フリーペーパーなどの広告で、
日本語OKの40万ルピア〜60万ルピアを使ってみる。
うまくいけば20万ルピア得することになるし、旅の交渉経験値を高めることもになる。

反対に絶対にやめておきたいのが、道で声をかけてくる白タク。
最初にどんな値段を出されようが、精算時までその値段が通る
保証はどこにもない。

また、裏技として、ホテルにやってくるメータータクシーを1日チャーターする
ツーリストもいる。客を降ろしたその場で、値段を聞いて、高ければ
次のタクシーにまた声をかけている。
さらに強者は、ホテルで日本語が出来るバリ人スタッフに料金交渉させ、
ちょっとチップを渡している日本人を目撃したことがある。

バリ島で経験を積むたびに、より高度な技にチャレンジしていけばいいが、
乗っている間、不安な気持ちで1日を過ごすくらいなら、最初から多少
高くてもホテルのコンシェルジェに頼むほうが、1日をエンジョイできる。

2006年12 月11日 (月) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (7) | トラックバック (1)

トラベルエッセー第5回「ベモに乗る」

★柏木敬太の新スローな旅シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。

地上最後の楽園は、今日も微笑んでくれるかな。

Bemo

サヌールのベモは初心者でもなんとかなる。
街を歩いていると「ピピッ」とクラクションを鳴らしながら近づいてくる
バリ・ローカルの足、乗り合いミニバス、ベモ。
乗ってみたいが、どこへ行くかわからないし、ぼられそうな気がするし。
ちょっと怖いという日本人観光客は多い。

しかしベモは、乗りこなせばチープで便利な足。
決まったバス停がなく、どこででも乗ることができて、どこででも降りることができる。
バリの「ボロで素晴らしい乗り物、ベモ」をマスターしよう!
ただし、エアコンなんてついていないから短距離向き。
たまに強者や過酷な旅が好きな人がベモでバリ島1周計画なんてことを考える人もいたけど。

ベモデビューするなら、サヌールがおすすめです。
理由1 ルートがわかりやすい。
理由2 本数が多い
理由3 クタのような渋滞がないので、便利。

ベモの乗り方はガイドブックに書いてあるが、たまに「え〜」と疑問に感じることが多い。
ここでは、数あるベモの乗り方指南書のなかから、一番使い勝手のよかった
「エミコ式ベモ乗り(balinoe)」を紹介します。

★ベモマスターへの道

Bemo2

●サヌール内だけの移動なら、ルートを気にすることはありません。
メインロードを往復しているシャトルバスと考えればいいのです。

●メインロード内だけなら緑や青のボディーカラーを気にする必要はありません。
行きたい方向を向いて走っているベモに乗ればいいです。
日中は毎分のように行き来しています。どこでも乗りたい場所で、
地面に平行にあげます(日本のタクシーのように手を上にはあげない)。
止まったら、無言で乗ります。

●このときに料金などたずねるのはもってのほかです。
運転手が行き先等聞いてきても、「ナンティカシタウ(あとで教える)」とだけ言います。

●車窓から目的地を発見したら「ストップパッ」と声をかけます。「パッ」は男性に対する敬称です。

●止まったら無言で降りて、窓越しに無言で2000ルピア払います。
1〜2分乗っただけのときは1000ルピアでもいいでしょう。複数人の場合はまとめて払います。

●これで、ぼられることなく快適にベモで自由自在に行動出来ます。

でも、運転手さんの生活は楽ではありません。
ツーリストなら、ちょっと多めに払って あげてもいい。
ただし5000ルピア以上払うならタクシーに乗るのと変わらないので注意。

それから無防備に乗っているとスリ被害に遭うことも。
特に多いのがおじさんのウエストポーチむき出しスタイルと、
カバン全開お財布丸見えおねーさん。
カバンの中身が見えることはパンツが見えるくらい恥ずかしくて危険なことと思ってください。

サヌール以外のベモ

・ ウブド:ルートと色を前もって宿で確認して乗りましょう。
一度ベモでテガラランのライステラスへ行ったとき、特別ルート代としてプラス3万ルピア要求されました。

・ デンパサール:これまで3回乗って3回ともぼられそうになった。
ジャランガシャマダからマタハリデパートまで2万ルピアと言い出したので、
ベモを停めさせ2000ルピア払い進行方向と逆へ走って逃げました。
2万あったらタクシーに乗ります。

・ クタ:怖いもの見たさに乗る以外は、タクシーがおすすめ。
たまに正直ドライバーもいるけど、めんどうな輩が多い。

・ 中遠距離ベモ:サヌールからデンパサールまで本来なら3000ルピアで行けるはずだが、日本人観光客で行けた人を聞いたことがない。
途中で、「デンパサールまでは行かない」「貸し切りだから5万ルピア」などと言い出す。

・ ベモステーションに同じ目的地に行く地元人(バリ人でもよそ者はぼられる)を見つけ、
一緒に行ってくれる話がつけられるくらいの語学が出来る人ならいいが、
それ以外はバスやタクシーがおすすめ。

2006年11 月20日 (月) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (3)

トラベルエッセー第四回「バリショッピング2000円の法則」

★柏木敬太の新スローな旅シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。

地上最後の楽園は、今日も微笑んでくれるかな。
「知れば知るほど、底なしに吸い込まれていくバリ島。奥深さの正体はいったい何なのだろう」と、興味を抱きロングステイ。夢をそのまま受け入れてくれる、魔法の島は、今日も旅行者の欲望を飲み込んでいく」

Onepece2

バリ島での楽しみのひとつに、ショッピングがある。しかしハワイやイタリアでブランドものを探すショッピングとは違う、リゾートウエアや現地ブランドのドレスを格安で手に入れる、ローカルショッピングが狙い目。安いものは、日本のアジアンエスニックの店で3000円程度で売られている服と同じようなものが、どこにもある土産屋で500円程度から見つかるし、マタハリデパートの婦人服売り場には、高級路線のドレスが、2000円〜3000円で並んでいる。バリ初心者は、安さに目と心を奪われ、かたっぱしから買う傾向にあるが、日本へ戻って冷静にその戦利品を見て、「なかなかいいじゃないい」と評価できるものもあれば、日本ではあり得ない粗悪品だったりすることも。

★悲しい出来事1:日焼け。日差しが強いバリの直射日光を日々あたっている道路沿いのギフトショップ前にディスプレイされていたリゾートドレス。なかなか渋い色合いで落ち着いいなと購入したら、随所に日焼けして色あせした箇所が・・・。渋い色合いではなく、変色していただけだった。8万ルピア。

★悲しい出来事2:一度洗濯すると子供用に変身していた。昭和40年代前半までは日本にもそんな服が売られていたが、現代ではありえない。洗濯して干していると、サイズがひとまわりどころか、ふたまわりも、小さくなっていた。ゆったり感覚のシャツが、ピチピチシャツに大変身。7万ルピア。

悲しい出来事3:デンパサール、ジャランガシャマダ通りと言えばインド人が経営する布地屋が並んでいることで有名な通り。ここで黄色い布をメーター売りで15メートル購入。帰国して開いてみると布のあちこちにひっかきキズが・・・。その場で確認しなかった私がイケナイのね。1メートル2万ルピア。15メートルを全部くまなくチエックして買わなきゃ行けないなんて、ん〜タイヘン。

Resortdress★悲しい出来事4:この出来事が女性にとっては一番問題だと思う。友人が買った小さな象柄のリゾートドレス。涼しそうな生地で暑い日本にはぴったり。色柄ともにステキで、渋谷あたりのお買い物にも行けるほどのクオリティ。お土産用にも3枚購入していた。
ある日、庭の植物に水をまき、蛇口をしめようとしゃがみ込み、立ち上がった瞬間、なんと片側のストラップが「ぷちっ」と切れて、片乳ぽろり。自宅の庭だからと安心してノーブラだった。回りを見渡し誰も見ていなかったことを確認して一安心したものの、これが街中だったらと思うと、冷や汗タラリ。まだ、誰にもあげていなくて、本当によかったぁ。と友人。8万ルピア。

★★買ってよかったもの1
マタハリデパート婦人服売り場。20万ルピアほどで売られているリゾートドレス。東京人にとっての伊勢丹みたいなステータスで、バリの高級服が数たくさんならんでいる。よく探せばいいデザインの服がみつかる。ただし全般的に細身につくられている。素材、縫製ともにしっかりとしている。毎年夏の定番お出かけアイテムのひとつとして、マイワードローブとして君臨している。

★★買ってよかったもの2
サヌール、スーパーハルディスの紳士服売り場。いわゆる観光客用のトロピカルなシャツではなく、ローカル紳士御用達のような店。購入したのは麻素材のマオカラーシャツ。麻だと何回か洗濯するとどうしてもヨレッとなってしまうが、このシャツは何度洗濯しても、アイロンさえ当てれば、新品の風合いが戻る不思議なシャツ。20万ルピア。

Mens冷静に考えてみると、10万ルピア以下で購入したものは、価格相応かそれ以下。20万ルピア以上で購入したものは、日本では数倍の価値がある。
狙い目は、ローカルのオシャレさんが行く店、ローカルのリッチ層御用達の店。日本人の感覚からは安くても、品質がしっかりした服が手に入る。リッチ層は日本や欧米の最新ファッションにも詳しい。そんな人達が気に入って買う服は、日本で着てもいい感じの服なのだ。

しかし、ローカルショップで世界的に有名なブランドの品はできれば避けたほうが賢明だ。インドネシアでは本物だが世界的には偽物とされるインドネシア国内だけに与えられたライセンスで生産したものや、完全な偽物が出回っている。安からといって、偽ブランドを着るほど恥ずかしいことはない。同じ値段を出すなら、バリローカルの素敵な服をさがそう。せっかくバリに来ているのだから。

そして、既製服のショッピングに慣れたら、次はオーダーに挑戦してみましょう。その話は、また次の機会に。

2006年10 月28日 (土) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

トラベルエッセー第三回「バリ島グルメ日記」

★柏木敬太の“新スローな旅”シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。
Warunwapo_1

「知れば知るほど、底なしに吸い込まれていくバリ島。奥深さの正体はいったい何なのだろう」と、興味を抱きロングステイ。夢をそのまま受け入れてくれる、魔法の島は、今日も旅行者の欲望を飲み込んでいく。写真はサヌールリピーターに人気のワルンワポ※1。その日に上がった魚を自分で選んで調理してもらう。鯛の塩焼き、イカフライ、空心菜のいためもの、エビの唐揚げ、ビール4杯でしめて1500円。ジンバラン※2のようなサンセットビューがいらなければ、こんな値段で極上のシーフードが楽しめる。ちなみに、この場所、昼間は自動車修理工場として使われている。

初めてのバリ島で食事に出かけたとき。
忘れないよう左手にマジックで書いたおまじないは「じゃがんぶだす」

Batanwarun250料理を注文するとき、これさえ言えれば、ほとんどのバリ料理はおいしくいただけた。
「じゃがんぶだす」とは「辛くしないでね」という意味。ナシゴレン(バリ風チャーハン)ミーゴレン(バリ風焼きそば)、その他、どんな料理にも、いつでも、「じゃがんぶだす」とおまじないをとなえるだけで、おいしい料理に変身した。「辛くて食べられない」「無理して食べたら体調をくずした」なんていう失敗談を聞いていたので、ちょっと用心深くなっていた。おかげでバリって何食べても割と美味しいというイメージのままに過ごすことできた。

しかし、じゃがんぶだすな料理ばかり食べていて、本当にバリ島を知ったことになるのだろうか?素朴な疑問が浮かんできた。

そして、3回目のバリ島でいよいよ「じゃがんぶだす」を封印することに。
封印初の夕食は、ウブドでお気に入りのインドネシア料理の店、「バタンワルン」(写真上)。※3
ウブド3日滞在中、3日とも「バタンワルン」で食事したこともあったほど気に入っていた店。何がおいしいかと聞かれたら返答に困るけど、どれもおいしい。何を食べてもはずれがない。料理に底力がある。
東京や大阪のこじゃれたお店なら5000〜1万円くらいの料理が1000円くらいて食べられる。(自己評価)ナシゴレンスペシャルのような簡単メニューなら300円〜500円程度というのも魅力のひとつ。

Nasigoren

しかし、おまじないを封印したとたん、羊の皮をかぶったオオカミが本性を現すように、私の味覚中枢をカプサイシン攻撃で麻痺させてしまうのではないか?戦々恐々とひと匙めを口に入れてみる。
わからない。ふた匙めは・・・まだわからない。3口4口と食べてみても、何の変化もない。いつもと変わらぬおいしさだ。
そして、料理を半分食べ終わった頃、口の中を、こびとが、おもちゃの火炎放射器で遊んでいる程度の辛さがやって来た。しかし想像していた「全身の毛穴という毛穴から玉のような汗が噴き出す」ようなことはなかった。
そういえば「じゃがんぶだす」とリクエストする前に「いにぶだす」(これはからいですか)と聞いていたことがなかった。バリ料理は全て辛いと思いこみ、何をオーダーしてもすべて「じゃがんぶだす」と伝えていた。
実のところ外国人向けの店では、最初から辛さ控えめで調理されていることが多いらしい。先入観で「全てのバリの料理は辛い」とおもいこんでいただけ。

本当に辛いのは、テーブルに座ったとたん大量の料理が何も言わずに出てくるバタン料理。しかも最初から出来上がっているので、「じゃがんぶだす」をいうチャンスがない。辛いのが駄目な人は最初から行かないことだ。それ以外では、口から火を噴くほどの辛い料理にはめったに遭遇しないらしい。ただ、安心してなんでも出されるままにしておくと、とんでもない目に遭うことも。やはり「じゃがんぶだす」はバリ旅行に必要なおまじないだ。

Discovwrysunset250暑い国の辛い料理には、腐敗を防いだり、発汗作用で新陳代謝を活発にするなど、必要性があって辛くなっている。できることなら、その辛さを楽しめるようになれば、旅の楽しさも倍増するはずだ。ただ、日本で辛いものが駄目なひとは無理せず「じゃがんぶだす」と唱えましょう。

ちなみに、バリ島でも赤ちゃんは辛い料理は与えないらしい。バリの友人によると3歳くらいから徐々に食べ始め、5歳くらいでは大人と同じような辛いものも食べられるようになっているというが、あくまで友人ひとりから聞いた話。バリの5歳児がみんな、辛い料理を食べているかは定かではない。バリ島で小さい子供を見つけたら、知っている限るの単語を並べで聞いてみよう。
[あんだ すか ぶだす まかん?]「あなた 好き?辛い料理」 
この際文法なんて後回し。話してみようと思う気持ちが、旅を何倍も楽しくしてくれる。
そこから発する言葉が、旅を盛り上げてくれるおまじないなのだから。

※1 ワルンワポ
サヌール通の間で評判の店。バイパス沿い。マクドナルドから南へ徒歩5分。

※2 ジンバラン
どんなガイドブックにも載っている。バリ島でサンセットシーフードバーベキューといえばジンバラン。タクシーにジンバランといえば、コミッション欲しさにんで連れて行ってくれる。

※3 バタンワルン
ウブド、デゥイシタ通り。デワンガバンガロー前。筆者おすすめの店。

2006年9 月21日 (木) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (0)

トラベルエッセー第二回……「お姫様&王子様のマッサージ」

★柏木敬太の“新スローな旅”シリーズ。 魂の贅沢を求めて、バリ島を巡る。

Lobby

「地上最後の楽園」という宣伝コピーが、本当は深い意味を持つバリ島。
知れば知るほど、底なしに吸い込まれていく奥深さの正体はいったい何なのだろう。
その人には、その人のバリがある。訪れる人の、夢や欲望をそのまま受け入れてくれる、実現してくれる。夢がかなう魔法の島。それがバリ島の正体なのかも知れない。

想像してみてください。日本でも流行のクリームバス※1で、頭皮をマッサージされながら、足下ではフットマッサージとペディキュア専用スタッフ、両手もネイルケアとハンドマッサージ担当が同時進行している姿を。総勢3名の女性エステシャンが、仕事でたまったストレスや旅で疲れたカラダを、経路(気の流れ)にそってもみほぐされているじぶんの姿を。

Massage1

「お姫様&王子様のマッサージ」と呼んでいる、いたれりつくせりのマッサージコース。数ある街スパの中から選んだのは、サヌールのジャラン・ダナウ・タンブリガン沿い、バリハイアット近くにある「パナシェ」で。この店は日本人や欧米人ロングステイヤーに人気のサロン。
ボディーマッサージとヘアカットまでつけてかかった費用総合計なんと30万ルピア。約4000円でお姫様、王子様気分に浸れる数時間。これぞバリマジック!訪れる人の欲望をそのまま受け入れてくれる「地上最後の楽園」の正体。お財布を気にせずお姫様&王子様気分を味わえるなんて、日本ではありえません。怖くて出来ないけど、おそらく5万円以上は請求されることでしょう。

安いのはいいけど街スパに入るのは、ちょっと勇気がいるというあなた。たとえば日航バリのマンダラスパでストーンマッサージを受けても75USドル。同じマンダラスパでも、ワイキキにあるヒルトンハワイアンヴィレッジの半額です。

街スパは、写真のとおり店の内装がちょっと昭和の香りがするレトロ調。でも気持ちのよさはどちらも同じ。高級感で選ぶか、ネームバリューで選ぶか、料金で選ぶかは、あなたの自由。

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街スパでも、外国人向けの店ならほとんどの店で英語を話します。パナシェなど日本人駐在員夫人がよく通う店なら片言の日本語を話す人がいるときも。料金は英語表記の料金表がきちんと印刷されているので、安心です。
あまりの気持ちよさにおつりの5万ルピアをチップで渡すと、全員で店の外までお見送りに来てくれました。

バリは、スパ&マッサージ天国。石を投げればスパかマッサージ店に当たるのでは?というほど、店があります。正直、乱立気味。その分、マッサージがうまい店とそうじゃない店ははっきり分かれます。ただオイルでなでられただけとか、中国風の足つぼの絵を店の前に飾っていながら、完全にツボをはずしまくるシロウト同然の人とか。初めての人は、口コミ情報を集めてトライしてください。指圧のような強いマッサージが希望なら「ディープマッサージ」と伝えましょう。

Spa1マッサージよりも治療に近いものを望むなら「トラディショナルマッサージ」がおすすめ。有名なのがウブドのボディーワクス・センター。神の手を持つと言われるクトゥ・アルサナ氏の指名は3ヶ月先まで予約が埋まっているほどの人気ぶりです。
ウブドに連泊予定でボディーワクス・センターの予約を入られなかった人は、キャンセル待ちのウエイティングリストに載せてもらいましょう。ラッキーなら施術がうけられるかも。

そんな有名人でなくても、トラディショナルマッサージがうまいおじいさんはウブド周辺に結構います。ホテルのコンシェルジェで「あなたが行くトラディショナルマッサージはどんなどこ?」と聞いて、隠れた名人を捜すのもいいかも。バリは不思議な力が渦巻く島。出会いの力を信じれば、きっと見つかるでしょう。

以前、風邪をこじらせ、効き過ぎると言われるバリの風邪薬さえもまったく効果がなかったときのこと。さらに強い薬を買いに出て、ふらふらと歩きながらなぜか、吸い込まれるように入った一軒の日本料理店。夜遅かったこともあり、店には女性店長と常連さんのような男性がひとり。具合が悪そうなのが一目でわかったらしく、心配して話しかけてきてくれた。そして、そのお客さんに、体の中に溜まっている悪いものを出し切った方がいいと「バリ式解毒法」を教えてもらった。 Bath 短時間熱めのお湯につかり、しっかり汗をかき、乾いたタオルでカラダを拭くことの繰り返し。最初はドロドロとした汗が吹き出し、そのうちさらさらの汗に変わる。それで、カラダの外に毒素が抜けていったという考え方。日本でも聞いたことはある。
せっかくそんな話を聞いても、ウブドのロスメン※2では、熱いお湯を湯船にためることを前提にしていない給湯器が多い中、たまたまその時宿泊していた宿は、日本人向けにたっぷりのお湯を供給できる仕様の宿だった。
それにしてもバリの民間療法にやけに詳しいこのひとは、いったい何者なんだろう。聞けば、日本では気功を操る整体師。バリ島ではバリヒンズー教のお坊さんについて、修行らしきことをやっているというはなしだったような気がするが、詳しいことまでは覚えていない。翌日、じぶんが宿泊するロスメンまで来てもらい、関節や筋のひとつひとつのパーツを調べるように施術してもらった。

カラダを治したいと願うじぶんが意識朦朧となりながら入った店で、出会ったのが気功を使う整体師。単なる偶然と片づけるのは簡単な話だが、それではバリ島の魅力を半減させてしまうような気がする。バリ島のウブドという村には、今も神々が宿り訪れる人を導いている、そう考えるほうが、バリの旅をもっと楽しくしてくれる。訪れる人の夢や欲望をそのまま受け入れてくれる、実現してくれる最後の楽園なのだから。

※1 クリームバスとは、頭皮や髪の状態にあわせてクリームを選定したケアと、薫りによるリラックスにより、心とからだのバランスを整える、バリ、インドネシアの自然療法が起源のヘアエステ&ヘッド、デコルテマッサージです。

※2 ロスメンは、バリの民宿、安宿。500円〜5000円程度まで、幅は広い。安い部屋では、水シャワーのみが多い。高い部屋はホテル並みの設備が揃っている。広い大家の敷地に点在するように建てられたヴィラタイプのロスメンは、いかにも隠れ家風で、ファンが多い。私もその一人。レストランなどないので、朝食は部屋まで届けてくれる。クバヤ(バリの民族衣装)を着た女性が、部屋のテラスまで朝食を運んできてくれる姿を見ているだけで、ちょっと王子様お姫様気分にひたれる。


2006年7 月31日 (月) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)

トラベルエッセー第一回…魂の贅沢を求めて…バリ島を巡る

 

Bali_photo1

魂の贅沢を求めて……

★柏木敬太の“新スローな旅”シリーズ。 神々の愛に包まれる島へ


「地上で訪れることのできる最後の楽園」バリ島は、エメラルドブルーの海と青い空、風になびく棚田の稲穂。そしてバリニーズの笑顔あふれる幸せの島。小さなバッグ一つで身軽に飛べば、探していた癒しのヴァカンスが待っている。





ロングステイ中のバリ島に、日本から友人がやって来た。
さて、どこへ案内しようか。迷うほどにバリの魅力は奥深い。
数年ぶりの再会をアラックのカクテル※1で乾杯しながら、
旅の目的をそれとなく聞いてみる。

Nikkobali21

彼女は大手旅行代理店「J」の5泊6日
バリ島ビーチリゾートツアーに参加していた。
宿泊先はヌサドゥアにある日航バリ。
ゴージャスなビーチリゾート滞在型で、
いまどきの「おひとりさま」に人気のコース。
ホテルでゆっくり過ごし、DFSやプラザバリ※2の
シャトルバスでクタへショッピングに出かけ、
レギャンでかわいい雑貨を探す日本人女性が多い。

ホテル4泊だが、すでに2日目。最終日は、あわただしいので遠出には向かない
・・・とすると案内できるのは明日かあさって。
わたしは、迷わず車を1日チャーターして「ウブド」へと向かった。


Sayan_bali

ウブドは、オカリナのカタチをしたバリ島のちょうど真ん中あたりに位置する。
バリ芸術芸能の中心地であり、周囲にはのどかな田園風景が広がる、
どこかなつかしさを感じる癒しのエリア。

ウブドが初めてなら、ファーストインプレッションで感動させたい。

お気に入りの癒しスポットの中から選んだのは次の二つ。
「フォーシーズンズ・リゾート・バリ・アット・サヤン」
そしてテガラランの「テラスパディ カフェ」。
どちらも間違いなく、「え〜っ」とか、「すっご〜い」とか、
狙い通りのリアクションを見せてくれるので、
案内するほうも、うれしくなるおすすめのコースだ。

Sayan4

「フォーシーズンズ・リゾート・バリ・アット・サヤン」は、セレブリティに人気のホテル。
ロビーへのアプローチが特に美しい。
渓谷の吊り橋、空中浮遊するかのような蓮池、
池の下へと続く階段を降りると、眼前に広がるなジャングル、そしてアユン川。
メインダイニングの「アユンテラス」は、
その渓谷を間近に見下ろす絶好の場所に
レイアウトされている。

ロケーション、サービス、そして料理までもが超一流。
「最高」や「至福の」といったセールスコピーに裏切られている人ほど、
この感動がより大きなものになること、間違いない。
なんといってもあの、フォーシーズンズなのだから!

フォーシーズンズ・リゾート・バリ・アット・サヤンのスライドショー(画像)はこちら

Rice_terrasse

そしてもうひとつのおすすめポイント、テガラランの「テラスパディ カフェ」
テガラランのライステラスは、ただ「ぼーっ」と眺めているだけで
懐かしさと安らぎに包まれる癒しの空間。バリフリークに人気の場所だ。

しかしそこはバリ。風にゆれる稲穂をのんびり見せてはくれない。
ひっきりなしにやってくる観光ツアーの団体さんと、
それを目当ての物売りさんたち。
断ってもしつこく食い下がってくるので気が休まらない。

この癒しの風景を邪魔されずに堪能するためのカフェ、
それが「テラスパディ カフェ」。
物売りはいないし、眺めは最高。さらにこのカフェのVIPルームと呼んでいる、
わら葺き屋根の東屋「バレ」。
階段状の敷地からせり出すように作られているため、眼前に絶景が広がる。
寝転んでライステラスを眺めたり、とりとめない話をしたり。
1日そこにいるだけで、バリへ来てよかったなと感じられる2席だけの特別席。
その日はラッキーなことに、空いていた。

「ところで、なぜバリに?しかもひとりで」

「最近、一人旅が気楽でいいんだぁ。女同士ってけっこう気を使うのよ。バリはね、一人旅でも優しく受け入れてくれるって、雑誌に書いてあったから」

「たしかに女性一人でバリを旅している姿はよく見かけるね。特にウブドは多いね。クタも別の意味で多いけど」

昨夜は話題にしなかった日本での生活を、自分から話しはじめた彼女。
これもウブドの神秘的なパワーのせいなのかもしれない。

「地上最後の楽園」という宣伝コピーが、本当は深い意味を持つバリ島。
知れば知るほど、底なしに吸い込まれていく奥深さの正体はいったい何なのだろう。
その人には、その人のバリがある。
訪れる人の、夢や欲望をそのまま受け入れてくれる、実現してくれる。
夢がかなう魔法の島。

それがバリ島の正体なのかも知れない。

彼女の積もり積もった話は、まだまだ終わりそうにない。

渓谷から吹き上げる風は、稲穂を揺らし、椰子の葉をすり合わせる。
風のメロディーを奏でながら、いつまでもバレに心地よい時間を届けてくれる。


■ニッコー・バリ・リゾート&スパ <ホテル日航バリ>
■住所 : Jalan Raya Nusa Dua Selatan, Nusa Dua 80363,INDONESIA
■ 電話番号 : <62>(361)773377
■ fax番号 : <62>(361)773388
■ 階数・部屋数 : 15階建て390室
■ 空港からの所要時間 : ングラ・ライ空港から車で約15分

■フォーシーズンズ・リゾート・バリ・アット・サヤン
■住所 : Sayan,Ubud,Gianyar 80571,Bali,INDONESIA
■ 電話番号 : <62>(361) 977577
■ fax番号 : <62>(361)977588
■ングラ・ライ空港から車で約60分
http://www.fourseasons.com/jp/sayan/

■Teras Padi cafe (テラスパディ カフェ)
Desa Cekingan Tegallalang,Ubud
テガララン ビューポイント(Cekingan)南端の階段を降りたところ。
■ 電話番号:0361-7425789
■ OPEN:9:00〜18:00
※ 15%の税金、サービス料が加算されます。
■ングラ・ライ空港から車で約80分

※1アラックとは、発酵させた米とココナッツを蒸留して造られたバリ島で最もポピュラーなお酒です。
※2「DFS」や「プラザバリ」は日本人が大好きな免税店。ツアーで利用するようなホテルにはシャトルバスが運行されている。行きだけならタクシー代無料というサービスもある。

2006年7 月 4日 (火) カテゴリー: トラベルエッセー | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (1)

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